検索エンジンは、いくつかの法則にしたがって、表示結果の順位を決めています。たとえばgoogleで「アップル」という言葉で検索したときに、
1位 コンピュータのapple
2位 海外ホテル予約 アップルワールド.com
3位 the APPLESEED official site
のように表示されますが、これには順位を決める仕組みがあるのです。「アップル」という言葉がそのページにどのぐらい含まれているかとか、他のページからリンクを多くもらっているかとか。
ちなみに私のページはなぜか「ネットバブル」で上位表示されているようで、それを期待されて来られる方が多いです。(もっとも、だいぶ前に書いたコラムのサイトがヒットしているので、かなり恥ずかしいんですが)
yahoo検索結果
http://search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%A5%CD%A5%C3%A5%C8%A5%D0%A5%D6%A5%EB&hc=0&hs=0
今回はそのSEOの話です。
とくに企業サイトがSEOに血道を上げるのは、まずページを見てもらわないと話にならないからで、もっとも多く人がページにたどり着く道は検索エンジンだからです。
SEO/SEMは、単語によってはかなり簡単に上位表示ができます。また、サイト全体になるべくいろいろな言葉で検索エンジンに引っかかる(blog化するとか)ようにすれば、
のように、多くの言葉でヒットします。
(知人Cadillac93STS氏のblogがそれで遊んでいて、読んで大笑いしたことがあります)
http://blog.livedoor.jp/cadillac93STS/tb.cgi/745454
が、「単にヒットすること」と、「内容を記憶してもらって、また来てもらうこと」は、だいぶ違う状態です。ほとんどの人(や会社)は、後者を狙ってサイトを立ち上げ・運営しているはずです。
「単にSEOとしてヒット数を増やすこと」のみにアンバランスに注力すると、いつのまにやら手段と目的が食い違ってきて、検索結果順位を上げることのみが自己目的化してしまい、「内容を記憶してもらって、また来訪して、できれば製品を買ってもらうこと」が抜けがちです。
たしかに自分も1日数十回、検索エンジンを使っています。
この時「見て回るサイト」というのは決まっていて、単に「サイト名とURLを紐づけててくれるサービス」として検索エンジンを使っていることになります。毎日巡回するサイトというとまずサッカーですが、サポティスタやJ’Sgoalなどは、ほぼ毎日訪れているにもかかわらず、自分のブックマークには入っていません。検索エンジンでサイトまで行きます。今はブラウザのURL欄に履歴が出るので、そこから行くサイトも多いです。
これらのサイトは自分にとって「指名買い」する、おなじみのサイトですから、仮に同じ言葉で検索して、他のサイトに行くことはありません。仮にあっても、おそらくすぐに「戻る」ボタンを押して、目的のサイトに行ってしまうでしょう。 ブックマークの整理が面倒くさいので、変わりにエンジンを使っているようなものです。
SEOで単に来訪者を増やすだけなら、なるべくたくさん検索される単語でページを構成するのが近道です。1000回しか検索されない単語より、5000回も10000回も検索される単語でできているページのほうが、ヒットする確立はあがります。
検索ランキングはinfoseekのようなページで公開されています。
が、時事ネタや当りさわりの無い単語が中心になりますし、「みんなが使う→エッジのない」ことばになりがちです。「多く検索される→みんなが関心を持っている→掲示板・blog等があっというまに話題にする」という道をたどることも多いです。
気が付くと、どこにでもあるようなページになって忘れ去られることもあります。
内容まで検索エンジンを意識しだして、「やりたいことをやる」(または、いいコンテンツを創る)という目的への意志が薄れるようでは本末転倒になります。
もちろんSEOそのものは悪いことではありませんし、なるべく心がけたほうがよいと思います。検索エンジンにとってインデックスしやすいサイトは、人が見てもわかりやすい事が多くなります。サイトを創るときに、「ユーザーになるべくブラウズされやすくする姿勢」は大事です。
RSS の企業利用、注目すべき3つの理由
http://japan.internet.com/wmnews/20040721/7.html
SEOに注力しているサイトは、RSSなどの「自サイトの情報を、ユーザーになるべく自由に選んでもらう技術」にも目を向けてもらいたいところです。たまたま2000年のコラム「インターネット・バブル」でとりあげたamazonは、webサービスを活用することで、ユーザーの興味とリンクする、ネットならではのサービスを提供して、しっかりと利益を上げられる会社になっています。
検索エンジンもどんどん、「そのユーザにとって最適のサイト」を提供できるよう進化しています。エンジンのためにサイトを創るわけではないと、駄文を書きつつ思います。
