20050828 台北→花蓮
2005年8月27日→9月2日 台湾旅行
28日 台北→花蓮 旅行2日目 写真
健康ランドの朝は早いが、少し寝坊した。8時に起床。今日から列車での旅が始まる。
まず泊まった健康ランドのそばにある、国父(孫文)記念館を訪ねる。朝から日差しは強烈で、太陽の当たる腕がチリチリするほどだ。
午前中に、今日の目的地・花蓮まで移動することにする。
台北駅の地下街で朝食をとり、地上に上がって花蓮までの特急(自強号)切符を買う。台湾の列車は速いものほど値段が高く、社内もきれいだ。自強号→呂強号(「呂」は、本当は草カンムリのついた字だが、コンピュータにない書体なので)→ →各駅。どこかで特急以外の列車にも乗ろうと思う。
切符の買い方については、最初なのでだいぶまごついた。台北駅は大ターミナルなので列車も多く、台湾を時計回りに回る北回り線と反時計回りに回る南回り線で、売り場が違う。当日の切符と、それ以外の予約でまた売り場が違う。
コミュニケーションは筆談で通じるし、一回わかってしまえばその後は困らない。
ボランティアの日本語スタッフがいて、親切に教えてくれる。日本語を学んでいる大学生らしい。駅のサービスや旅行そのものに詳しいわけではないので、完璧な通訳を望むのは難しいが、とにかく日本語で通じるのは助かる。順番待ちで何人もが並んでいたので、あまりたくさん質問はできなかったが、最初に売り場の場所が聞けたのは助かった。
台北一周の周遊券(1700NT$=6000円ぐらい)を買う。どの鉄道でも7回までは載れるチケットで、7つの記入欄が集まって切符になっている。日本の青春18切符にシステムが似ているが、こちらは特急でも何でも乗れる。だいたい面積の同じ九州一周の特急券と考えると非常に安い。ただし、台湾は鉄道がもともと安く、単に1週するだけなら普通に切符を買ってもほとんど変わらない。山岳鉄道に乗ったり、どこかへ往復したりしないと周遊券のメリットが生かせないのでは。途中でバスなどを使うとむしろマイナスなる。自分の場合も、後述するようにハプニング続きの旅だったので、結局は無駄になった。
買った周遊券で、一番早く発車する特急の予約をする。ホームの場所を聞いたりしているうちに、発車が近づいてきた。プラットホームに上がるとすでに列車がいる。いろいろ見渡す余裕もなく乗車。
台湾の鉄道は、びっくりするぐらい日本と似ている。列車を見ると韓国製のようだったが、大きさといい車内の設備・雰囲気といい、そっくりだ。いすの大きさ、前後の感覚、自動ドアの質感、足台の位置など含めて、新幹線にとてもよく似ている。新幹線の指定席ぐらいの乗りごこちだ。窓は新幹線とは比較できないほど大きく、乗っていて気持ちいい。
台北を出て1時間もすると、空の色がまったく違うものに変わってくる。都会の空から、南の島の夏の空になる。澄んでいるが深くはなく、まるで半透明の青のスプレーで塗りつぶしたような、発光するような夏空だ。空が澄んでいくにつれて、心がだんだん華やいでくる。やっと休暇の気持ちになってきた。
うれしくなって車内で弁当を買う。弁当は統治時代に日本が持ち込んだ言葉で、台湾では日常語になってそのまま使われている。発音もそのまま。日本語では「お弁当」としか言わないので、車内販売の若い女店員がが「弁当弁当」といっているのを聞くとちょっと違和感がある。
花蓮は人口XX万人ぐらいの東部の観光都市。規模としてはXXぐらい。
3時間ほどで花蓮に到着。台北から南東、台北を12時だとしたら、2時ぐらいの位置にある観光都市だ。ここで、今日のうちにラフティングの予約を取ろうとする。ガイドブックに書いてあった旅行社に電話をしたら、日本語も英語もまったく通じず、仕方なく駅からちょっと離れようと歩き出す。
歩き出した最初のブロックで、ラフティング(台湾語で浮舟)のポスターを掲げている建物が見つかる。ホテルのように見えるが、「旅館」や「飯店」でなく、「東林套房」という看板が出ている。受付で話をしたところ、無事ラフティングの予約が取れ、部屋もここで押さえられた。広い部屋が800元、狭い部屋が600元。だが、狭い部屋でも6畳以上ある。
どうせ寝るだけなので狭い部屋にした。簡素だが清潔で、お湯も出る。
そのままタクシーで市の中心部へ。花蓮や台東など、台湾南部の街は、駅の周りにはなにもなく、そこから数キロ離れたバスターミナルや旧駅跡のまわりがにぎわっている。台湾の東側はあまり開発されておらず、電化されたのもここ10年ぐらいと聞く。おそらく、電化した時に鉄道の路線が変わったのだろう。
タクシーの運転手に話がうまく通じず、何か海のそばに下ろされる。走ってきた道を地図で見ると、おそらくほぼ中心部だと思われるが、前にはレンタサイクルの事務所以外何もない。
中心部はやや広いと思われるので、レンタサイクルを借りて夜まで走り回ることにする。
まず、海沿いをしばらく走る。沖縄より皿に南の田舎なので、海はさぞ綺麗だろうと思ったらそうでもない。なんとなく砂が大量に入っているようで、濁っている。ビーチで泳ぐ人も少ないが、そういえば台湾は島国なのに、離島以外の場所でマリンスポーツの話を聞かない。水着もそれほど売ってない。この海だとあまり面白くないのと、日差しがきつくてそれほど泳げないからだろう。沖縄でも、ダイビングショップをやっていたり、ダイビングを趣味にしているのはほとんどが本土からの人だと聞く。
しかし日差しは強烈だ。旅行を通じて思ったのだが、台湾の人は、お金のあるなしにかかわらず歩かない。性別や年齢にかかわらず、タクシー(物価の割りに安い。初乗りが80元、300円ぐらい。15分ぐらい乗って200元,700円ぐらい)やスクーターで移動しているようだ。特にスクーターの普及率は高く、どこに行っても大量にスクーターが留まっている。歩いているのは旅行者か詰襟・セーラー服の学生ぐらい。これは沖縄でもそうだし、マレーシアでも層だった。南国の人は夏場は歩かないのかもしれない。生活時間帯がやたらと宵っ張りなのもちょっと沖縄に似ている。比較的早く閉まる一流デパートの類でも10時ぐらい、たいていのレストランは11時ぐらいまで
アジア名物の檳榔を試す。覚醒作用のある檳榔樹の身を石灰と葉で包んだもので、典型的なブルーカラーの趣味。噛んでいて最初は汚い血の色の汁が出て口の中が真っ赤になるが、つばを吐き出つつしばらくすると、タバコみたいな風味になってくる。地面が露骨に汚れるので、オシャレな場所では確実に禁止、若い人もやらないことが多い。タバコよりだいぶんキツく、コメカミのあたりがピリピリして、軽くふらついた。体がカッと熱くなって、多少は暑さが和らぐ。
中心部で寺にお参りしたり、名物の大理石(市内の舗装も一部大理石が使われている)のショップを覗いたり、スーパーや電気屋を眺めたりしていると、やけににぎやかなチンドンの音がする。側によっていくとなにやら寺院で、人がいっぱいいる。幔幕が張り巡らされ、机にいっぱいのご馳走とお香がたかれているのを見て、結婚式かお葬式にも思える。しばらく眺めていて、どんどん人が増える様子を見て、自分も人の輪に入っていって、筆談で聞いてみる。旧暦での7月15日、中元のお祭りらしい。
とにかくたくさんのご馳走だが、ラップが張ってあって誰も手をつけず、お香が大量に焚かれている。何かの儀式が終わるまでは食べてはならず、虫除けと儀式の意味でお香を焚くのだろう。豚も何匹もつぶされていて、氷の上で捧げられている。
機械仕掛けの人形劇、祈るのか何かをしている神主、撒かれるクッキー、燃やされるお札。1時間と少し眺めていたが、言葉がわからないので離れる。
街を流していると、ガイドブックにも載っていた、有名な排骨麺の店が見つかり、まだ午後6時ぐらいだが夕食。台湾は南の国なので、太陽がなかなか暮れない。
食事中に隣の人が話しかけてくる。少し日本語ができるらしい。「排骨麺の豚が花蓮の名産だ」というようなことを聞いた。
ガイドブックに載っていたといっても、30人も入ればいっぱいになってしまう、小さな店だ。台湾のガイドブックは、300ページあったら200ページは台北、50ページが旅行にまつわるコラムなどで、地方都市は1都市でせいぜいが10ページほど。花蓮などは3ページぐらいになってしまう。実際の規模も台北が極端に多いせいもあるし、地方都市にそれほど旅行社向けのエンターテイメントが少ないせいもある。ガイドブックに小さい店が載っているのもそのせいなのだろう。台北以外の街の情報は、インターネットにもあまり見つからない。
旅行した限りだと、非常にオススメなのだが。
花蓮はかなり長閑な田舎町で、いると自分の気分までのんびりしてくる。大声を出す人もいないし、言い争いなども見ない。道を聞いたり質問すると、みな親切に教えてくれる。
所によっては、言葉がわからないときも、
日が暮れだして、レンタサイクルを返す。タクシーで、郊外にある「阿見族文化村」という場所を目指す。
台湾の東部は原住民の比率が高い。中国本土から渡ってきた人は、いわゆる中国人顔をしてい るが、原住民は八重山の顔立ち、ポリネシア系の顔立ちをしている。混血は進んでいても、人によっては見ればすぐわかる顔の人も多い。阿見族文化村では原住民の踊りが見れるらしい。「文化村」とあるから、展示などもあるのだろう…とったが、現地へついてびっくり。入り口に入場券を打っているところがあり、中に何軒かの土産物屋があるほかには、ダンスのホールだけで何もない。土産物屋も一目で見渡せる広さで、売っているものも子供だましのチープなものが多くて見る気がしない。自分をのぞいて観光客も誰もいない。500ぐらいある客席に自分ひとり。花蓮名産の大理石でできた立派な舞台を、ポリネシア系の顔立ちのおばあさんが黙々と箒で掃いている。
ダンスは7時半からで、自分は1時間も前についてしまったので、ボーっと時間をつぶす。台北ではまったくなかった風がここでは吹いていて気持ちがいいが、日が暮れても蒸し暑い。曇りだったので星が見えなかったが、晴れていれば南十字星が見れたと思う。
ダンスのスタート時間が近づくと、車が何台か泊まって客が集まってくる。花蓮に何軒かあるホテルから、車で運ばれてくるようだ。今日の観客は30人ぐらいだったろうか。日本人が2人づれの老夫婦、欧米系が2グループ、あとは中国・韓国系の人だった。ここまで来る日本人旅客はあまりいないのだろう。
台湾やタイのような、日本人がたくさん行く国でも、メインの観光コースを外れると日本人の姿はだいぶ減る。僻地で見る日本人はビジネスマンか筋金入りのバックパッカーが多く、観光地でやや金のかかる(とはいえ、日本円で1000円ぐらいの)ところに行くと、まったく日本人がいなくなることもある。アジアではよっぽどの都市部でないと、団体ツアー以外の日本人にはあまり会わない。
なぜか欧米人の旅行客はどこに行ってもいる。単独や、少ない団体で。台湾は英語があまり通じない国で、漢字のわからない欧米人はハンディ多いはずだと思うのだけど、あの旅行の段取りの上手さはどうやって生まれるのだろう。
7時半になり、踊りが始まる。文化村のショボさに、踊りも大して期待していなかったが、これは面白かった。日本の観光地で見られるという(実際に見たことはないが)ポリネシアンダンス。
竹をガチャガチャさせる上を飛び越えるバンブーダンスのように「いかにも観光客向け」のものもあれば、脱穀の歌・籾殻を飛ばすときの歌・精米の歌など、実際の生活が伺えるものも多かった。ダンスホールは空調が利いているが、アクションの激しい踊りが多く、汗をかいての熱演。自分も飛び入りで踊りに参加して終幕。トータルで1時間半ぐらいだったろうか?
一つ一つの踊りがダイジェストされていて、2-3分で説明が入り、次の踊りに行ってしまうのが、非常に残念。もっと長い時間見たかった。労働歌や祭りの歌は、一つが一時間以上続くものも珍しくない。長い時間効いていると抑揚がついていたり、掛け合いになっていたりするものもある。カミカゼ・ツアー向けに最適化している様子が伺え、残念。
終盤の観客が参加してのダンスは、係員がポラロイドで撮影している。自分の前にカメラが来たときには、何か不穏だったので断った。案の定、あとでパッケージされた写真を売りつけられていた。中国語でなにか言われていたのかもしれない。
ダンスが終わってみると、市内から数キロ離れ、周りに何もない。ややオーバーに動き回っていたら、グループ客のタクシー運転手が声をかけてきた。ホテルまでついでに送ってくれて、100元。タクシーよりだいぶ安いので、世話になることにする。彼は前に千葉にいたとかで、だいぶしっかりした日本語を話す。
このあたりの名勝タロコ峡谷ツアーの案内と、「この辺は田舎だから何もないけど、台北よりはのんびりしているよ」という話を聞いた。自分がラフティングに行く話しを聞いていて、「それよりは峡谷を見たほうがよいのに」と非常に残念がっていた。このあたりはセールストークなのだろうが、次の日ラフティングの後、南の台東へ向かうという話を聞くと、「ラフティングの場所は花蓮と台東の中間ぐらいの嘉義というところなので、頼めば嘉義の列車の駅まで送ってくれるだろう。話をして見てください」と丁寧に教えてくれた。
宿で、ラフティング後の行動について交渉。旅行会話の中国語は、漢字が使えるのでだいぶ楽だ。中国語、特に台湾の言葉は発音が難しいが、台湾の人は日本人の怪しい発音に慣れていて、ゆっくりしゃべればたいてい通じる。
「明天我倒台東」(ミンティエン ウォダォ タイトゥン 私は明日台東に行きます)と伝えて、手持ちのノートに「不帰 花蓮 OK?」と書く。「我要 火車站 嘉義」と続けて書くと、どうやら話が通じたようだ。
交渉を終えると10時を回っている。おなかがすいたので周りで夜食を食べてから就寝。明日は6時起床でラフティングだ。
今日の食事
朝食 台北駅地下街
スーラーメンとワンタン 120元ぐらい。
駅のスタンドなので、あまりおいしくない。台北の薄味にびっくり。
スーラーメンは汁なしの麺で、ラー油と酢で味付けしてある。ザーサイと細切りキュウリが入っていて、冷やし中華のようなもの。
昼食 車内
弁当 60元
ご飯が下に敷いてあり、量は少ない。ほか弁の一番小さいものぐらい。全体で厚さ3cmほど、縦横20cm-25cmほど。
おかずはゆで卵・中華豆腐(日本の豆腐を3倍ぐらいに濃縮したようなもの。味が濃くて硬い)中国ハム・トンポーローのような肉・野菜炒め。
夕食 XX排骨麺店(有名らしい)
排骨麺 ご飯 60元ぐらい
排骨麺が非常に美味。量は少ないけど。
(台湾では何品も頼むのが普通らしい)
豚肉に下味をつけて揚げた物だが、下味がしっかりついていて、スープの味とまったく違うのがわかる。揚げ方がにんにく揚げなのはわかるが、下味が何でつけたのか見当もつかない。シナモンは大量に入っていて、八角も入っていそう。ほかに、香ばしくさせるような何かが入っている。豚肉の、肉自体にこんなにしっかり味がついているものは初めて食べた。
夜食 夕食が午後6時ごろと早かったので、ホテルの近所の店でビールとチャーハンを食べる。
チャーハン40元。 ビールは忘れたが、60元ぐらいだったと思う。
お茶碗いっぱいぐらいのご飯とネギ・ニンニク・卵しか入っていないが、美味。
とはいえやはり中華料理、胃にもたれそうな気がしたので、以降夜食は慎むか、果物などにする。
旅行で気が大きくなっているせいか、夜にものを食べ過ぎの予感。
PM 12時50分05秒 on 9 月 21st, 2005
初日
9/15 三田→関空→台北→花蓮 バァヤが80歳になり初の海外旅行挑戦となるこの台湾戦。はちゃめちゃ一家はどうなる事やら・・・ 15日早朝予測はしていたがハイテンション組の起床から一日が始まった。リビングで寝ていたオレを何のためらいもなく灯りを付け、ガチャガチ…