2004年08月19日
コラム98.リンクを超えたリンク@
セマンティックweb(オマケつきweb)によって何が可能になるかについて、もう少し考えてみました。 セマンティックwebの図はこれ。 人はコンテンツ(情報)を受け取るときに、情報そのものだけを受け取るわけではありません。その情報を「誰が」発信したか、「いつ」発信したかは、時に情報そのものと同じぐらい重要なこともあります。 意味のない情報が属性情報で意味を持つ、という例として、「XXというレストランの食事がおいしい」という情報で考えてみます。 普通なら、どこかのwebページにこれが書かれていても、おそらく気にとめない、無視される情報だと思います。 これを「知り合いや家族」が言っていたら、聞くかもしれません。またはこの情報が「近所や今度旅行に行く先で発信されたもの」だったら、聞くかもしれません。 人がコミュニケーションする(情報の受け渡しをする)ときには、情報そのものに加えて、属性情報で無意識なフィルタをかけています。家族の言うことにそれとなく気を配っていたり、「よく読む雑誌」や「好きなブランド」のものは注意深く見たり、電車の中刷り広告や電柱の広告はシャットアウトしたり、古いチラシだったらそもそも中身を見なかったりします。 「聞くべき・聞かなくてもいい」というモノサシ、「信用できる・できない」というモノサシ、「興味のある分野・ない分野」というモノサシを、みんながみんな持っています。 人の頭の中にある情報は、そうやって無意識にいろいろな属性情報がつけられて、グループ化されていきます。それぞれの情報の中で重要・重要じゃないというランクがつけられていきます。 この、頭脳の「情報を溜め込んで、整理して重要度をつける」という仕組みは、検索エンジンの仕組みに似ています。というか検索エンジン自体が人工知能のプログラムなので、エンジンが人間に似せている、というほうが正しいんですが。 セマンティックwebは、属性を含めて配信することで、この「人間の無意識な情報フィルタ」に近い情報の出し方・受け取り方を可能にします。 それまでの、ハイパーリンクによるwebに比べて、「グループ」とか「属性」とかの概念が加わり、リゾーム(図)のような構造に向かってネットが進化しつつあります。 「情報の出し側」として提供する、サイトを見に行くと書いてあるのは、これまでどおりのリンクの構造。情報の受け手側の方で、さまざまにフィルタリングして(近所だけとか、知り合いだけとか、最近だけとか..逆に、XXに関するものなら全部とか、「最近見たものに似たもの」とか)情報を受け取るようになっていくと思います。

さらに、「最近」だったら、もっと価値があるかもしれません。
それを「受け取る側」から見た時に価値観と呼んだり、「情報を出す側」から見てブランド(XXに書いてあることなら信用しよう、とか)と呼んだりします。
リゾーム図 出展
N | Rg0) | gbNobN (1)