2004年10月18日
アホでマヌケなマイケル・ムーア@
エンターテイメント性に満ちたムーアの作品群はどれもある種の「うさんくささ」があるわけで、アメリカ国内でも批判の声があるのは知っていて、この本の翻訳は待っていた。 で、ガーッと読んだのだけど、あまり面白くなかった。 内容は、 ・マイケル・ムーアが人間としてイヤな奴だ 何か、小林よしのり「ゴーマニズム宣言」に対する批判に良く似ていて、どちらも正しいのだろう。 ただ、それとは別にこの本はあんまり面白くない。ムーアの事実歪曲の証明も、厳密さと詳細さに欠けている(「ボウリング・フォー・コロンバイン」のヘストンの演説の部分ぐらい)し、多数の著者のムーア批判をそのまま詰め込んであるようで、いろんなところに同じ主張の繰り返し、似たような記述が出てくる。 おそらく、ムーアの名声が上がるにつれてしっかりした批判本は出るだろうけど、そのころにはこの本は忘れ去られてしまっていると思う。
・マイケル・ムーアのドキュメンタリーは、実際には編集による事実の歪曲が多く、フィクションだ
ムーアがイヤな奴、に関しては、映画を見たら多分そんな気はするし。また、ムーアの映画がウケたのは、書かれている内容が全部ドキュメンタリーとして真実(ニュース番組のように)だからではなく、挙げたテーマが人々の気分、不安に答えるものだったからだと思う。
ムーア批判をするなら、「なぜあれがウケたのか」に、もっと切り込むべきでは?

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