2005年02月14日

104.メディアはメッセージ?インターネット調査は社会調査に利用できるか@

独立行政法人 労働政策研究・研修機構
http://www.jil.go.jp/index.htm

というサイトで、
『インターネット調査は社会調査に利用できるか』 (pdf)
http://www.jil.go.jp/institute/reports/2005/documents/017.pdf

という調査をしています。


訪問型とネットで同じ調査をして比較、検証するのは初めてだそうで、早速ダウンロードして読み始めました。
なにしろ374ページもの資料なので、読みきるのはだいぶ先になると思うのですが、
「よい調査とは」みたいな項目、国内/国際的な実例もあり、なかなか面白そうです。


 結果として、従来型(訪問など)と、インターネット/郵送などでは、結果に違いが出たようです。

「インターネット調査と従来型調査では結果に差が現われる」との実験結果(internet watch)
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2005/02/09/6405.html

「仕事や家庭を含め生活全体で充実度が低い」
「多くの側面で満足度が低い」
「多くの側面で不公平感が強い」
「職業能力について自信がない」
「心の豊かさを好む傾向が弱い」
「平等社会よりも競争社会を好む」

などなど、要は「いらんこと言い」が多いというデータ。

朝日の記事だともっとあからさまで、タイトルからして

ネット調査、「不満」高めの傾向 訪問面接と比較(asahi.com)
http://www.asahi.com/tech/asahinews/TKY200502060068.html

ネット調査4社のうち3社の回答者は公募したモニターで、高学歴で専門技術職の人が多く、一方で、派遣やパートなどの非正社員が訪問調査よりも多い傾向も分かった。

 とのことで、どうやら高学歴の人は低学歴の人より、専門技術職の人はそうでない人より、正社員は派遣やパートよりも「不満が高め」の傾向があるようです。
かなり皮肉な結果ですが、自分を見るとそうかもしれません。

もっとも、ネット調査のほうが終身雇用に否定的な結果が出るなど、いちがいに決め付けもできにくいですし、ネット調査の反対側にあるのは対面調査。

「ネットよりも対面のほうが否定的なことを言いにくい」→たしかに、そのとおりだと思います。

つまり、手法(ネットか対面か)に原因があるのか、そもそも母集団が違っている(ネット調査の対象と対面調査の対象が違う)のかは、記事からではよく分かりません。朝日の記事はミスリードを招く「決め付け」が入っていそうです。

とりあえず、調査結果をしっかり読んで見ます。

eメ:HONDA

所詮「調査」は「調査でしかない」という基本の視点がないのが問題かと。

 

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