2005年08月10日
コラム109.目に見える世論-technorati選挙特集-@
昨日取り上げたエントリでも書いた、technoratiの話の続きを。 asahi.comの記事に対しての感想、世論誘導と同じく、今回の郵政民営化うんぬんの報道が、どれも情に流されすぎていて、信用できない。 今回の争点は「小泉首相の主張する形での郵政民営化はアリかナシか」で、反対者が議員に多かったから、解散・総選挙を招いた。 が、まるで「小泉がムチャクチャをしている」という全体的な印象を与えようとしているかのような、印象報道が多すぎる。 その意味で、十分な根回しをせずにいきなり採決に走り、自分の出した法案が否決されるや解散・総選挙で直接民意を取る、という小泉首相の手法は乱暴である。乱暴な人はたいてい首相になれないので、「過去にない例」として騒ぐのもわかる。 ここで「ホラホラ解散なんぞするから、こんなに困ってる人がいますよ」と報道することは、結果として「小泉は考えが足りない」という印象を与える。「どの面に光を当てて報道するか」によって、ニュースの中身は変わってくる。 今回の報道も、世論誘導的・印象報道的なニュース報道が多すぎる。今googleニュースで 解散 総選挙 税金と引いて真っ先に出てきた解散・総選挙 異例の決戦、各党奔走(asahi.com)なんかは世論誘導の典型である。 「政治がわかりにくい」「市民無視」云々は、そのまま「政治をわかりにくく報道してきた」「わかりやすく報道できなかった」報道の怠慢を表明するものではないだろうか? 投票もゼロイチの行為だ。たとえば小泉政権について、最近の自分は 自分は、勝ってほしいと思っている勢力に投票する。そこに紐づくたくさんの理由は、私の頭の中にはある。このblogにはつらつらと書いてきた。 ここで話はやっと、最初のtechnotoriの話に戻る。 のそれぞれのキーワードが出てくるblogが一覧で並んでいる。 blogを書いている人(多くは市井の人)が、自分の頭で考えて、何かを選択した/選択している結果が並んでいる。その理由も、それぞれの言葉で書いてある。 blog同士はトラックバックを打ち合い、コメントを書きあい、意見を交換し合う。個人のblogの編集に、検閲が働くことはほとんどない。 ここには、マトモな意味での言論空間が、たしかにある。精度やなかの質は別として、既存メディア(職業メディア、とあえて呼ぶ)ほどバイアスがかからず、2chほど無責任でなく、個人のサイトほど「ひとりよがり」ではない。街頭インタビューや識者へのコメントをムリヤリつなぎ合わせて構成されている新聞の紙面よりも、テクノラティのほうが、自分は「世論」に見える。 もちろん、ブロガー全体の偏りはある。たぶん地方出身者は少ないし、極端な高額所得者も少ない、女性も少ない。郵政省の職員とか、今回の直接利害関係者もあんまりいないだろう。 ただ、ここ数年言われている「ホームページとblogの違い」「掲示板とblogの違い」をプレゼンテーションするいい機会に、今度の選挙はなるんではないだろうか? 以前にもトラックバックした、 「blogが役立つ選挙」は、そうでない選挙より、自分には興味が持てる。 テクノラティ、衆議院選挙に関する“生の声”を提供--テレビや新聞との連携も P.S
「政党政治なのに、党内の意見が集約できていないまま、採決を選んだ」
「反対者を十分説得せず、"選挙で公認しない"という強硬手段を取った」
等々ももちろんニュースバリューはある。
投票だの採決だのを招くということは、さまざまの論点をゼロかイチか、「賛成か反対か」の二つに集約していくことだ。とはいえ、賛成にも反対にもさまざまな理由があり、「基本的には賛成だが今回のやり方は気に食わない」も反対、徹底抗戦する人も同じ反対である。
賛成も同じで、トクになるから賛成の人、正しいと思って賛成の人、さまざまな賛成の理由がある。
採決は別に「5段階評価」などでなくゼロイチなのだから、どんな形での賛成でも価値は同じ、どんな形の反対でも価値は同じである。なので政治家は調整と個別交渉・対策に忙しくなる。
まず、「結局は賛成なのだが今回のやり方がまずい」
「親分が反対なら俺も反対」の人の親分を説得しに回り、「ソンするから反対」の人にかわりのアメを用意しに周りと、バタバタするわけだ。
解散・総選挙自体は、政局の混乱を招く(なにしろ、その間は国会がなくなるわけだから)ということでなるべく避けたほうがよいものだろうから、その点を報道するのもわかる。
とはいえ、ドラスティックなことをやるなら、「絶対反対」の人は出る。
「解散でこんなに迷惑してる人が!」と報道することと、「解散に至った背景を報道すること」で、意味はまったく違う。
「決定」は誰でもわかる。今回だって、解散したのは誰でもわかる。わからなくて、わかりやすく解説することで新しい世論と、それぞれの人の考えを巻き起こす必要があるのは
「何で解散に至ったか」
「今の論点は何で、考え方はおおむねどういうものがあるか」
「今度の選挙で、自分たちが選択できる考え型は何種類ぐらいあって、それぞれを代表している政党は何か」
といった点ではないか?
・ひたすら小さな政府、福祉切り捨て・税金低減化をしてるのはどうよ?
・なんだかんだ言って公約の達成率が悪いのはどうよ?
・アメリカ盲従絶対反対
・外資バンザイ経済政策はさらに自殺率上がりそうで困る
あたりのマイナス評価と、
・野党はさらにダメそう
・とにかく赤字は減らしてくれそう
・たしかに大きな政府にしたらキッチリ福祉に金が回るかと言うと、
たぶん利権になってダメ
・達成率はともかく、特殊法人改革や公務員の給与削減などを「言い出した」
ことは評価する。
たぶん社民党あたりだと、「実行力が無くて言ってもまったく出来ない」か、
他の自民党だと「言い出しもしない」あたりになりそう
というプラス評価があり、今回の解散・総選挙については
「ぜひ小泉に勝ってもらいたい。できれば僅差で」と思っている。
(大差だと、またいろいろと暴走しそう)
テクノラティでは、現在選挙の特集として、
衆議院選挙
"亀井派" OR "堀内派"
郵政民営化法案
"小泉首相" OR "小泉総理大臣"
衆議院 OR 衆院) 解散
そのうち、創価学会の信者が大量にサクラブログを作り出したり、blog時代ならではの政治活動が始まるのだろうけど、これまでよりは流言飛語が飛ばしにくく、怪文書もXX町の論理も無く、紋切り型のコメントもないメディアになりそうだ。
ちなみに昨晩からなんどか書きついでいたエントリです。大部分を昨晩書きました。上げてるのは勤務中ですが。
報道の怠慢について
eメ:Ayami非常に同感です。
今回の騒動で小泉さんの支持率が急上昇したらしいですが、
その理由は今回の衆議院解散にあらわれる信念を貫く姿勢を評価したもので、
郵政の民営化に賛成する国民が多いわけではないらしい。
インターネットをずーとみてて思いました。
ずっと騒がれてきた郵政の民営化だけど、その内容については、みんなあまり知らないようです。それって変です。
なぜそれをやるべきなのかとか、それ以前にやるべきか否かに関する意見すらもっている人が少ないようにみえました。
確かに
>十分な根回しをせずに
かも知れませんが、
>いきなり採決に走り
というわけではないと思います。
>郵政民営化法案の参院本会議採決は8日以降に。自民党執行部が否決を恐れて先送り、反対派を説得する時間を確保。(8/4日経ニュース)
eメ:エリナのままという経緯はあります。
はっきり物が言えない国民性のせいか、良いか悪いかは別にして言い出したらその通りやる小泉にどうして日本人は弱いのでしょうね。
(オウム真理教の麻原じゃないが・・・。あれもはっきり物を「高圧的」に言う人物でした、)
信念がありそうにみえて好感持てますか?
私は同県出身なので、あの口調には慣れっこでしたが、インテリには受けたんですよね。新鮮で。(あ、小泉は口調は柔らかでしたか・・。)
で、郵政民営化はどうしてもやりたい。信念は貫きます。確かに分かりやすいですが、じゃ、
具体的には?というと自民党のマニュフエストには今回も「具体性」はなしで理念だけです。
実際に改革をやるというならなぜ数字(具体性)が出ないか、疑問です。
(出せない?)
そこのところ今回有権者はどう考えて投票するのでしょうか?改革します。(中身はお任せ・・・。で大丈夫?そんなに政治家信用できるかなあ)
それに、理念だけのマニュフエストで投票できますか?
(自民党のはじき出す数字を見てみたい、といつも思っているんですが・・)
なんだか訳の分からない解散選挙で、騙されて
自民党大勝!の後に、無反省の増税とイラク派兵延長決定・・というシナリオが見えてきます。
私はこっちのほうが「小泉の真の狙い」だと考えています。
財政再建のためなら増税もやむなしですが、
頭の悪い政治家に無軌道に税金を使われ
外資に資本を掠め取られるのだけはごめんです。
投票まで、あまり時間がありませんがせいぜい新聞読んだり人と話をしたりして考えたいですね。
最後に、どうせ自民党政権が続くなら、福田前官房長官に首相をやって欲しい。
(なぜなら、官房長官の時も自分自身の意見を
ちゃんと言っていたからです。)
N | Rg3) | gbNobN (0)