騒がしい未来

無駄に元気な毎日を送っている、チームラボ所属 高須正和のブログです。最近はtwitterメインで更新中

webサイト同士のトラフィック比較をしてくれるAlexa
便利なサービスなのですが、Alexaのデータがあまり信用できないのは有名です。
特に去年(2007年)ぐらいから、「ホントは大きいはずのものが小さく出て、小さいはずのものが大きく出る」こと、つまりは全くのデタラメが出ることがあります。

これらはAlexaの問題点を指摘しているブログです。
Alexaの信頼性~実際のサーバーログと比較して~([Z]ZAPAブロ~グ2.0)
Alexaの信頼性その2~某ゲーム情報サイト運営者の見解~([Z]ZAPAブロ~グ2.0)
ここでは、Alexaの仕組みとそれ故の問題点(alexaツールバーが入っている偏ったパネラーのみの調査なので異業種との比較では信用しづらく、たとえば新興国ユーザーの大量流入などがあると傾向値もブレて過去/現在の比較では使いにくい。)問題点を踏まえた上での使い方(同業種・同時期の比較なら使える)が載っています。これらは2007年6月のブログなのですが、
2007年8月には
AlexaによるとYouTubeはGoogleを超えたそうだ。Alexaは使えないTechcrunch
Alexaのインターネットはでっち上げTechcrunch
というブログが書かれ、ここではその同業種/同時期の比較でさえAlexaのデータが間違っていて、つまりは全く使えていない状況が書かれています。

自分もAlexaはあんまり信用しておらず、国内のサイトの競合調査だととりあえずPathtraqを使っています。Pathtraqのパネラーはやっぱり偏ってますが、同業種/同時期の比較だと、まあまあ信用できるデータが出ることが多いです。

あとは、規模の大きいサイトならいろいろなところに載っているネットレイティングの公開データを調べたり、アクセス比較ではありませんがGomezのランキングを見たり、インプレスのインターネット白書や総務省の情報通信白書(オススメ!すごく詳細な調査が載っているし、無料だし、読みやすいし)を見るようにしています。

Alexaとおなじく、無料で重宝がられるアクセス解析ツールとして、Google Analyticsがあります。
Googleのアクセス解析サービス「Google Analytics」を使ってみました(Gigazine)
Google Analytics入門 第1回 ログインしてレポートを表示しよう(impress web担当者フォーラム)

こちらは自サイトのアクセス解析ツール(ログ解析ツール)で、高機能でグラフも見やすいのに無料で、非常に重宝がられていました。

とはいえ、自分はこちらのツールもかなり怪しんで見ていました。
自分はブログにGoogle AnalyticsAccessAnalyzer.comという2つのビーコン型アクセス解析ツールと、ログ解析型のAnalog(レンタルサーバーのxreaにオプションで入っているもの)の3つの解析を入れているのですが、去年ぐらいまでは、Google Analyticsだけがほかのツールとの測定誤差がけっこう大きくて、ページビューやセッション数といった基本的な数値もいまいち信用しかねていました。

とはいえ、Alexaみたいにような、どうしようもない誤差ではなく、過去と現在との比較とか、上昇/下降の傾向値はマトモに出ていたので、実用上それほど問題ではありませんでした。

そもそもアクセス解析ツールは、ツールが違えば出るデータが違うのはアタリマエで、
昔やっていた69dayというアクセス解析の合同イベント(最後は2005年。おもしろいイベントだったので再開してほしいなぁ)で10社の製品による同一サイトのアクセス解析なんていうのをやったのですが、結果はそれなりにばらつきがあったようです。
10社の製品による同一サイトのアクセス解析結果を公表impress internet watch

その、あまりマトモな出方がしていなかったと考えていたGoogle Analyticsですが、今日たまたま自分のブログの解析結果を見たら、Google AnalyticsAccessAnalyzer.comで、1-2割ぐらいしか誤差がなく、かなりまともな数値になっていました。

Google Analyticsの新バージョンは去年の6月に公開されたのですが、思えばGoogle Analyticsの誤差に悩んで信用しなくなったのは去年の頭ぐらいの話なので、バージョンアップを期にマトモになったのかもしれません。

alexaのようなサイト比較ができる、アクセスデータの共有によるベンチマークなど、おもしろい試みも始めましたし、多くの人が頼りにしているGoogle Analyticsが、よりよいサービスになるのはとても喜ばしいことだと思います。
(とはいえ、ベンチマークはデータを公開しているサイトのみなので、あまり増えないだろうなぁ..特に企業サイトは参加しづらいと思う)

とはいえGoogle Analytics、いまだに、Googleがやってるだけに、いちばんマトモに取れそうな検索キーワード履歴が、全く信用ならないのですが…ビーコン型なので、しょうがない部分もありますが、それこそGoogleと連携するなりして、何とかならないものでしょうか。

ちなみに、自分のブログのキーワードの、3ツール比較分析結果は..

Google Analytics
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AccessAnalyzer.com
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Analog
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仕事がらみで、レコメンデーションエンジンを使うサイトにかかわりました。

laboo001.jpg
LABOO! http://laboo.221616.com/

このサイト、LABOO!の、
ビジュアルサーチは、チーム☆ラボのレコメンデーションエンジンselect☆wareを使用しています。

 この手の、「この車に近いのはこの車種」はもともと車に詳しい人がけっこう必死に選んでいましたが、便利になったものです。

amazonで有名な、「この本を読んだ人はこんな本も読んでいます」リンクは、「リコメンデーションエンジン」によって生成されています。

自分はもともと、あんまりリコメンデーションエンジンが好きではありませんでした。何か宣伝っぽいし、(最初は、マクドナルドの「ポテトもお付けしますか?」を連想してしまった)好きなものは自分で探すし、好きなものだけ追いかけているだけで、十分時間が潰せるからです。

最近はちょっと考え方が変わってきました。
 ・ネットの回線が太くなり、前ほど表示時間・要素にシビアじゃなくなった
 ・いろんなものをネットで買えるようになり、「よく知らないもの」も
  ネットで買うようになった
 ・ネットを見る時間が更に増え、特にblogなど、
  情報を探しているときに、もっと多くのものをほしくなってきた
 ・RSSリーダー、タブブラウザなどでナナメ読みができるようになってきた

など、「入ってきた情報を消費する」力がどんどん高まっているのに対し、探す力はさほど進化していないので、「もっとたくさん、好みの情報(しっかりセレクトされたもの)が入ってくる形」が必要になりつつあります。

 昔はたいしてアテにならなかった、amazon等のリコメンドエンジンの精度も上がってきました。
 ・コンピュータの処理能力が上がった
 ・ユーザー数が増えた
 ・リコメンデーションのロジックが整備されつつある
 など、さまざまな要素があるのでしょう。

さらにmixiや知人のblogで新しいモノの情報を仕入れる機会も増えて、これも一種のレコメンドでしょう。
 トラックバック、コメントで直接間違いを指摘されたり、新しい考えを入れてもらうことも多くなった。これもレコメンドかもしれません。

 昔に比べると、どんどんインターネットはインタラクティブ、コミュニケーション主体なものになりつつあります。「何か操作をすると、その操作が結果に反映する」というリコメンデーションエンジンも、インタラクティブという部分で、コミュニケーションの一つだと思います。

 ネットの上に、ますます情報は増えていきます。「より分けて、近しいものを提供する」形でのリコメンドは、エンジンに限らずこれからも発展していくと思います。

 昨日取り上げたエントリでも書いた、technoratiの話の続きを。

asahi.comの記事に対しての感想、世論誘導と同じく、今回の郵政民営化うんぬんの報道が、どれも情に流されすぎていて、信用できない。

今回の争点は「小泉首相の主張する形での郵政民営化はアリかナシか」で、反対者が議員に多かったから、解散・総選挙を招いた。
「政党政治なのに、党内の意見が集約できていないまま、採決を選んだ」
「反対者を十分説得せず、”選挙で公認しない”という強硬手段を取った」
等々ももちろんニュースバリューはある。

が、まるで「小泉がムチャクチャをしている」という全体的な印象を与えようとしているかのような、印象報道が多すぎる。
投票だの採決だのを招くということは、さまざまの論点をゼロかイチか、「賛成か反対か」の二つに集約していくことだ。とはいえ、賛成にも反対にもさまざまな理由があり、「基本的には賛成だが今回のやり方は気に食わない」も反対、徹底抗戦する人も同じ反対である。
賛成も同じで、トクになるから賛成の人、正しいと思って賛成の人、さまざまな賛成の理由がある。
採決は別に「5段階評価」などでなくゼロイチなのだから、どんな形での賛成でも価値は同じ、どんな形の反対でも価値は同じである。なので政治家は調整と個別交渉・対策に忙しくなる。
まず、「結局は賛成なのだが今回のやり方がまずい」
「親分が反対なら俺も反対」の人の親分を説得しに回り、「ソンするから反対」の人にかわりのアメを用意しに周りと、バタバタするわけだ。

その意味で、十分な根回しをせずにいきなり採決に走り、自分の出した法案が否決されるや解散・総選挙で直接民意を取る、という小泉首相の手法は乱暴である。乱暴な人はたいてい首相になれないので、「過去にない例」として騒ぐのもわかる。
解散・総選挙自体は、政局の混乱を招く(なにしろ、その間は国会がなくなるわけだから)ということでなるべく避けたほうがよいものだろうから、その点を報道するのもわかる。
とはいえ、ドラスティックなことをやるなら、「絶対反対」の人は出る。

ここで「ホラホラ解散なんぞするから、こんなに困ってる人がいますよ」と報道することは、結果として「小泉は考えが足りない」という印象を与える。「どの面に光を当てて報道するか」によって、ニュースの中身は変わってくる。
「解散でこんなに迷惑してる人が!」と報道することと、「解散に至った背景を報道すること」で、意味はまったく違う。

今回の報道も、世論誘導的・印象報道的なニュース報道が多すぎる。今googleニュースで 解散 総選挙 税金と引いて真っ先に出てきた解散・総選挙 異例の決戦、各党奔走(asahi.com)なんかは世論誘導の典型である。

「政治がわかりにくい」「市民無視」云々は、そのまま「政治をわかりにくく報道してきた」「わかりやすく報道できなかった」報道の怠慢を表明するものではないだろうか?
 「決定」は誰でもわかる。今回だって、解散したのは誰でもわかる。わからなくて、わかりやすく解説することで新しい世論と、それぞれの人の考えを巻き起こす必要があるのは
「何で解散に至ったか」
「今の論点は何で、考え方はおおむねどういうものがあるか」
「今度の選挙で、自分たちが選択できる考え型は何種類ぐらいあって、それぞれを代表している政党は何か」
といった点ではないか?

投票もゼロイチの行為だ。たとえば小泉政権について、最近の自分は
・ひたすら小さな政府、福祉切り捨て・税金低減化をしてるのはどうよ?
・なんだかんだ言って公約の達成率が悪いのはどうよ?
・アメリカ盲従絶対反対
・外資バンザイ経済政策はさらに自殺率上がりそうで困る
あたりのマイナス評価と、
・野党はさらにダメそう
・とにかく赤字は減らしてくれそう
・たしかに大きな政府にしたらキッチリ福祉に金が回るかと言うと、
 たぶん利権になってダメ
・達成率はともかく、特殊法人改革や公務員の給与削減などを「言い出した」
 ことは評価する。
 たぶん社民党あたりだと、「実行力が無くて言ってもまったく出来ない」か、
 他の自民党だと「言い出しもしない」あたりになりそう
というプラス評価があり、今回の解散・総選挙については
「ぜひ小泉に勝ってもらいたい。できれば僅差で」と思っている。
 (大差だと、またいろいろと暴走しそう)

自分は、勝ってほしいと思っている勢力に投票する。そこに紐づくたくさんの理由は、私の頭の中にはある。このblogにはつらつらと書いてきた。

ここで話はやっと、最初のtechnotoriの話に戻る。
テクノラティでは、現在選挙の特集として、
衆議院選挙
“亀井派” OR “堀内派”
郵政民営化法案
“小泉首相” OR “小泉総理大臣”
衆議院 OR 衆院) 解散

のそれぞれのキーワードが出てくるblogが一覧で並んでいる。

blogを書いている人(多くは市井の人)が、自分の頭で考えて、何かを選択した/選択している結果が並んでいる。その理由も、それぞれの言葉で書いてある。

blog同士はトラックバックを打ち合い、コメントを書きあい、意見を交換し合う。個人のblogの編集に、検閲が働くことはほとんどない。

ここには、マトモな意味での言論空間が、たしかにある。精度やなかの質は別として、既存メディア(職業メディア、とあえて呼ぶ)ほどバイアスがかからず、2chほど無責任でなく、個人のサイトほど「ひとりよがり」ではない。街頭インタビューや識者へのコメントをムリヤリつなぎ合わせて構成されている新聞の紙面よりも、テクノラティのほうが、自分は「世論」に見える。

もちろん、ブロガー全体の偏りはある。たぶん地方出身者は少ないし、極端な高額所得者も少ない、女性も少ない。郵政省の職員とか、今回の直接利害関係者もあんまりいないだろう。

ただ、ここ数年言われている「ホームページとblogの違い」「掲示板とblogの違い」をプレゼンテーションするいい機会に、今度の選挙はなるんではないだろうか?

以前にもトラックバックした、

「blogが役立つ選挙」は、そうでない選挙より、自分には興味が持てる。

そのうち、創価学会の信者が大量にサクラブログを作り出したり、blog時代ならではの政治活動が始まるのだろうけど、これまでよりは流言飛語が飛ばしにくく、怪文書もXX町の論理も無く、紋切り型のコメントもないメディアになりそうだ。

創業者が明かすテクノラティの魅力と勝負どころ

テクノラティ、衆議院選挙に関する“生の声”を提供–テレビや新聞との連携も

P.S
 ちなみに昨晩からなんどか書きついでいたエントリです。大部分を昨晩書きました。上げてるのは勤務中ですが。

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