騒がしい未来

サッカーやインターネット、旅行、日々のお仕事など、普段思ったことををつらつらと書いていく、高須正和のブログサイトです。 さいきんはtwitterばかり。

昨日届いた渋さ知らズの新しいアルバム、巴里渋舞曲がすばらしい。
これまでのライブ作品でいちばん音がいいんじゃないかな。
ただ、iTuneに入れるとなぜか曲順が乱れる…
2枚組だからか。

チューバはうたう―mit Tuba
瀬川 深
筑摩書房
売り上げランキング: 21089

 雨と、ちょっと体調が悪くて週末は引きこもって、小説を何冊か読んでいた。

 この「チューバはうたう」は大当たり! 3つの短編が収められた小説なのだけど、どれもすばらしい。
 すがすがしく、開放的で、旅に出たくなったり、自分の部屋が何かすばらしいもののように思える小説だ。

3作とも、どこにでもいる、ちょっと変わった趣味(チューバ吹き、南洋放浪、プラネタリウム作り、自転車での廃線歩き、トラックに蜂を積んで自然の花を探すフリーの養蜂家…)の人々の生活と、生活の中で起こるちょっとドラマティックな出来事を活写している。
 世の中のメインストリームから、ちょっと違ったスタンスに立っているからこそ見える、「あたりまえ」のばかばかしさ。高校オーケストラ部員の「練習が自己目的化したような日々」を、主人公は評価しない。でも、自分が荒川の河原で一人チューバを吹く日々も快いとは思っていない。シニックに世の中を批評して得意がる小説、ではないのだ。
 むしろ、ちょっとはずれた、普通には選ばない趣味・職業・価値観の持ち主がいろいろ考えつつ、吸い寄せられるようにその人生の道に流れ、ハマっていく(なんとなく、では行けない道なので、ハマらざるをえない)課程と、打ち込むものを見つけた人生の素晴らしさが、どの小説にもあふれている。青春小説にありがちな、若い人ばかりが主人公でないのもいいし、湿っぽさがない、ドライで明快な文体もいい。文中に活写される、自分が愛してやまないバルカンのダンスミュージックのように、人生のブルースがすべて祝祭のように聞こえる、泥臭くて華やかな文章!
 チューバを描いた表題作では猛烈にブラスを聴きたくなり、続けて何枚もCDをかけてしまった。

 音楽好きにも、そうでない人にもおすすめだけど、ファンフォーレ・チョカリーアとか、タラフ・トゥ・ハイドゥークスといったバルカンの音楽や、そこと近い音楽をやっているソウル・フラワー・ユニオン、渋さ知らズ、「チューバをうたう」が捧げられているシカラムータの音楽が好きな人には特にお勧め。

ジプシー・キャラヴァン
オムニバス フアナ・ラ・デル・ピパ&ヒア・チャーチ・コングリゲーション ジプシー・キャラバン:ミュージック・アンド・インスパイアド・バイ・ザ・フィルム・ホエン・ザ・ロード・エンズ… ウスタッド・ムラド・カーン・ランガ ウスタッド・ピロー・カーン・ランガ ファンファーレ・チォカリーア アントニオ・エル・ピパ・フラメンコ・カンパニー マハラジャ チルドレン・イン・バルナワル タラフ・ドゥ・ハイドゥークス エスマズ・アンサンブル・テオドシエフスキー
ライス・レコード (2007-06-24)
売り上げランキング: 20669


カンテ・ディアスポラ
カンテ・ディアスポラ
posted with amazlet at 08.09.21
ソウル・フラワー・ユニオン
BM tunes (2008-09-17)
売り上げランキング: 224


渋星
渋星
posted with amazlet at 08.09.21
渋さ知らズ
インディーズ・メーカー (2004-01-18)
売り上げランキング: 64416


生蝉★CICALA-MVTA★LIVE!2006
生蝉★CICALA-MVTA★LIVE!2006
posted with amazlet at 08.09.21
CICALA-MVTA
リトルモア (2006-09-27)
売り上げランキング: 50285

 第4回はあまりに参加者が少なくて議事録が取れなかったのでスルーで。

チームラボでは月1回読書会を行っています。

読書会のテーマは
①"人に勧めたい本"を1冊5分でプレゼン
②前回の課題図書を読んだ人同士で感想など話し合う
です。

 本は、仕事に関係ある本でも、ない本でもかまいません。
 今回は7冊の本が推薦されました。

————————
クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング

クチコミの技術 広告に頼らない共感型マーケティング
コグレ マサト いしたに まさき
日経BP社
売り上げランキング: 18959

有名ブログ「ネタフル」のブロガーコグレマサトさんと「みたいもん!」のいし
たにまさきさん著。
「技術」といっても過度にテクニカルなことが書いてあるわけではなくて、ブロ
グを書くときの基本的なルール
・嘘をつかない
・広告は広告であることをきちんと明記
・炎上したら誠意を持って対応する など
の説明や便利なツールの解説などが著者の実体験などを踏まえて上手くまとめら
れている。
主体(個人/企業など)や目的(私的日記/マーケティング目的など)に関わら
ずブログ全般について共通して言えることも多く、ブログを書く上でのキーポイ
ントを押さえることが出来る。

—————————-

プロフェッショナルの条件
ピーター ドラッカー

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 317

■今は知識社会、肉体の強弱ではなく、知識があると儲かる社会である。
「知識」とはなにか?

知識(Knowledge):information and skills acquired through experience or education.
⇒経験や教育から得た情報やスキルby Oxford

ここで言う知識とはknowledgeではなく、technologyの意味合いが適している
technology:the application of scientific knowledge for practical purposes.

日本語で言うならば「技術」:何かの目的を達成するために、それに必要な労力に影響を与える知識や情報。
(日本語の技術はtechnologyとskillの両方の意味合いがあるので紛らわしい。
ここで言う技術はスキルではなく、伝達可能な知識や情報のこととする)

以下ドラッカーの言う「知識」は「技術」と読み替える。

■技術は高度に専門化することで意義を持つ。
したがって、専門化していくのだが、専門化すればするほど、協力しないと成果がでなくなる。
では、どうやってチーム化していけばいいのか?どうすれば成果が出るのか?
⇒こういうことを組織はしっかり考えていかないといけない。

■自分だけで技術を追い求めても、仕事の成果にたどり着くわけではない。
たとえば、仕事で要求される以上の技術を身につけても、成果の量が増えるわけではない。
「成果を出すためには何が必要か?」を考えながら仕事をしなければいけない。
技術のあるなしは自分が出来る仕事の限界を定めるもので、
仕事で成果を出せるか、出せないか、とは別次元の問題である。

■技術ベースの生産では、技術のある、なしで生産性にすごい開きが生じる。
 ⇒ex: googleと他のシステム会社

■自分の自由になる時間は、重要なものに集中していかなければならない。
会議やレポート、メール、コミュニケーション(仕事に必要なもの)に多くの時間を割かれる。
そのため、勉強しよう!自分の知識を整理しよう!と思っても、なかなかそういう時間を取るのは難しい。
⇒時間は非常に限られる。やるべきことに集中しないといけない。

■この本と、似たような他の本との違いは?
 >うまくまとめてあって、わかりやすい
 >訳が難しいドラッカーの本の中で、この本の訳はわかりやすい。
 >ドラッカーを読むなら、まずはこれ!
—————————-
神様のパズル
機本 伸司

神様のパズル (ハルキ文庫)
機本 伸司
角川春樹事務所
売り上げランキング: 5568

・何より「ヒロインが16歳で飛び級で大学に入った天才」という設定なので、非常に老成したヒロインがかわいい。非常にわかりやすい

ツンデレキャラで、全編引っ張って最後にデレる展開が最高。
・「人間の手で宇宙をつくれるか?」という物理学がテーマになっていて、物理に興味がない人でも、ヒロインにつられて、量子力学の基

礎みたいな部分を学ぶことができる。

—————————-

花粉戦争

花粉戦争 (ハヤカワ文庫SF)
ジェフ ヌーン
早川書房
売り上げランキング: 734753

 未来のマンチェスターが舞台で、架空のドラッグを飲むと別の世界に行けるという設定で、強力な不妊治療薬で人間と犬との混血や人間

と死体の混血がいるような世界の….
という、1960年代SFのような倒錯した世界を、1990年代に書かれた小説。

—————————-
論理で人をだます法 (単行本)

論理で人をだます法
論理で人をだます法

posted with amazlet at 08.07.10
ロバート・A・グーラ
朝日新聞社
売り上げランキング: 14717

 前に進められた「ダメな議論」同様、論理的に考えるとおかしい部分に気づける本。
この本のいいところは、「人間は自分で”論理的”だと思っているが、実際はそうではなく、”考えたいことだけ考える”という性質を持って

いる」という視点に立った上で、そうした性質を持つ人間が気づかずに犯しやすい論理的な間違いについていくつもの例題を上げてコミカ

ルな挿し絵も入れて書いてあるところ。
 これにより、この種の本にありがちな「ほとんどの情報が誤りで信じるべきところがなくなる」といった結論に陥らず、かといって無自

覚に陥りがちな論理的な間違いの可能性を減らしたり、ミーティングが紛糾したときにどこに問題があるか気づきやすくなったりする。
 実は難しいテーマを軽く読める本に仕上げ、1ページずつをバラバラに読んでも価値がある本なので、是非手に取って見てもらいたい。
—————————-
Googleを支える技術

最近クラウドコンピューティングが言われ始めたが、この本を見ていると、OSの黎明期を見ているように思う。世界に5つしか不要とされ

ているコンピュータのうち、Googleはその一つを作ろうとしている。今の私たちは新しいOSの誕生を見ているのかもしれない。
最先端のGoogleだけあって、ここにはコンピュータの未来がある。読んで、その意味を考えることに意味がある。

—————————-
その数学が戦略を決める

その数学が戦略を決める
イアン・エアーズ
文藝春秋
売り上げランキング: 195

自分的には本年度の読書会NO.1の本。全俺が泣いた。ラボのすべての人に薦めた
い。

テーマは非常に多岐にわたり、どれも興味深いのだが、特に絞るなら、
「計算機が安くなり、統計がカンタンに取れるようになったことにより、ホワイ
トカラーの没落が、SFじゃなくて本当に起こる」
というテーマが重要だと思う。

これまで、「専門家の意見」と言われていたものは、多くが単なる個人的な偏見
に基づいている。実例として、一流の法律家数十人と、わずか6個のパラメータ
しか与えられていない統計で、2002年の連邦最高裁の判決の内容を予測したとこ
ろ、どの法律家も単純な統計予測に勝てなかった。これは判決が裁判官の単純な
偏見に基づいていて、法的判断をしない単なる統計的予測だけで十分予想できて
しまうのに対し、法律家は自身の偏見から逃れられないからである。

たとえば「映画のシナリオ」であるとか、「教育」であるとか、これまで統計に
晒されていなかったものが次々に統計の前に晒されていく様子は圧巻である。人
間の直感がいかにあてにならないかが証明されてしまったのだ。こうして医者や
銀行の融資担当者といった専門家が、統計に置き換えられるようになっていく。

従来、コンピュータの分析結果を見て専門家が結論を出していたが、それより、
専門家の推測の結果をコンピュータに見させて、コンピュータに判断させたほう
がはるかに精度が高いという。統計処理によってその専門家の偏りを修正できる
からだ。今後、人間の仕事は、判断ではなく、コンピュータに提供するデータを
生み出すことに移っていくだろう。

ただしこの本は、かなりうまく行った事例だけを紹介しているので、実際やって
みると計算機では何の結果も出ない場合が多いだろう、とS博士が言ってました。
逆に言えば、うまく計算機化できる事例を見つければもうかるわけですね。

ほかにもさまざまな重要なテーマがあるが、この本を読むと、社員が聞いても電
波ばかりでわからないと思っていた猪子さんの言っていることがわかってくる。
計算機がどのように世界を変えるか、猪子さんが普段言っていることとかなり共
通する点があるからだ。

なお、このレビューよりずっとためになるレビューを紹介。
http://d.hatena.ne.jp/hachi/20080501#p5
あと関連として、ホワイトカラー労働の100年後を予想したすごい読みものを紹介。
http://cruel.org/krugman/lookbackj.html
—————————-
ちゃんと人とつきあいたい
http://www.amazon.co.jp/dp/4381022378/

障害児、障害者のためのソーシャルスキルトレーニングだが、未診断の一般人で
も使えるようになっている。
内容は非常に具体的、実践的。
まさに「社会生活の教科書とドリル」というか、「人生のマニュアル」という
か。

対人スキルがなくて生きづらい人、そういう人に迷惑をかけられている人、どち
らにも役立でしょう。普通のマナー本程度ではおっつかない苦労をしている人に
お薦めです。
—————————-
計算機屋かく戦えり

新装版 計算機屋かく戦えり
遠藤 諭
アスキー
売り上げランキング: 14565

日本の計算機界の黎明期の英雄たちを取材した本。当時の日本のコンピュータ業
界の様々な天才たちがコンピュータにかけた夢と情熱、そして苦闘が伝わってき
ます。

ただし読みやすくはない。これは月間アスキーの連載だったのだが、ある回は官
僚に翻弄された民間の開発者に取材し、別の回はその官僚自身に取材しと、ひと
つのテーマをさまざまな立場から何重にも取材している。そのため全体像をつか
むには本を行ったり戻ったり、読み返したりする必要がある。またかなり専門的
な話も出てくるので、予備知識が多いことが望ましい。

しかし手間をかけてこの本を読み解くと、一本道の単調な物語仕立ての読み物と
違い、重層的でリアルな、圧倒されるような感動がある。個々の記事が頭の中で
つながった時、天才たちのさまざまな物語が目の前に浮かんでくるのだ。

個人的には、まだ日本にアナログ計算機ぐらいしかなかったころにデジタル計算
機を独自に考案、開発した塩川新助のエピソードが好きです。

塩川は多くの天才的な発想の持ち主だったが、自分の利益にも他人の利益にも関
心がなかったため、その意見は世に容れられることはなかった。しかし若き天才・
池田敏夫と出会い、自分のアイディアのすべてを彼に注ぎ込む。そして池田は、
富士通を日本を代表するコンピュータ企業にしていく。

塩川にとって、自分が考案したことを自分を上回る天才に吸収させ、進化させた
ことはどれほどの喜びだったろうか。
しかし、塩川より20歳も若い池田は、激務のために51歳の若さで突然世を去って
しまう。あとに残された塩川の無念はいかほどであったろうか。

池田の死後10年ほどで、塩川は市井の科学啓蒙家として世を去る。正式な論文も
著作もほとんど残さなかった彼の業績は、今はもう不明になってしまったものが
多いという。
—————————-

 

次回の読書会は7/24を予定しています。

渋さ知らず、本番さながらのサウンドチェック中
ひさびさに”雷電(YMO RYDEENのカヴァー)”を披露
本編が楽しみ!

バルタザールを演奏しつつ客席を練り歩く

Philharmonic or die
Philharmonic or die

posted with amazlet at 08.06.26
くるり
ビクターエンタテインメント (2008-02-20)
売り上げランキング: 1535
おすすめ度の平均: 5.0

5 涙、涙 新オルタナティブの誕生!
5 予想外の感動
5 文章では説明不可
5 一分の隙も無し
5 2つの1つの世界。

ディスク:1

1. ハイリゲンシュタッド

2. ブレーメン

3. GUILTY

4. 恋人の時計

5. コンチネンタル

6. 春風

7. さよなら春の日

8. 惑星づくり

9. ARMY

10. アナーキー・イン・ザ・ムジーク

11. WORLD’S END SUPERNOVA

12. ジュビリー

ディスク:2

1. 夜行列車と烏瓜

2. 青い空

3. すけべな女の子

4. 帰り道

5. ハイウェイ

6. アナーキー・イン・ザ・ムジーク

7. ばらの花

8. 宿はなし

9. 東京

10. モノノケ姫

雨の中

Peace Music Festa! from 辺野古 ‘08
http://www.peace-music.org/pages/event.html

に行ってきた。

3年ぶりぐらいに見たけど、寿はすばらしい! ナビィの相変わらず、スネアドラムのように張りがあって、伸びのある声。観客とのコミュニケーションも最高で、カリスマ性は今日一番だったんじゃなかろうか。
この手の政治的フェスでしかエレキ編成がみれないのはもったいないな…
渋さ知らズはパワーがそのまま、どんどんステージングが上手くなって、昔みたいな「当たりも外れもある」ようなステージではなくなってきている。
30分足らずの短い時間に「ひこうき」「ナーダム」「火男」「本多工務店のテーマ」を突っ込んでまとめたのは見事。
ジャンプしすぎて足が痛い…
ソウル・フラワー・ユニオンは、何よりヒデ坊・大熊ワタル・うつみようこなどが入った10人編成ぐらいのフルバンドだったのがうれしく、ステージも最高だった。なぜか平和へのアピールをする主催者が「要は金持ちが全部悪くて、辺野古もイラクも高齢者問題も根は同じであれで大もうけする人がいて云々」みたいな話をする中で、チベットや大阪の財政赤字の話、要は朝日新聞が取り上げなさそうな話なんかが一言も出てこないなかで、「チベットから唄は自由を目指す!」と歌い上げたのは偉い。
大熊さんのクラリネットが入るとやっぱり違う。踊りも控えめに演奏に聴き惚れてしまった。
この編成で、ライブ丸ごと1本やるのをすごくみたいな….

「頂」 日本平フェス
http://www.itadaki-bbb.com/

行ってきました。

2日目の6月8日のみ。

 

東京を夕方に出て、前日深夜に清水入り。
まず、夜に泊まった「すんぷ夢ひろば」が最高。
http://www.sunpu-yume-hiroba.jp/

温泉健康ランドなのだけど、「ラクーア」クラスに高級でキレイ。しかもめちゃくちゃ広い。ただっぴろい風呂に、露天風呂に壺風呂・岩盤浴・打たせ湯とあって、さらに水着着用で出歩くさらに巨大な露天風呂もある。
普通の日本庭園で使われる水がまるごとお湯になっていて、小川で足湯ができるデカさ。
これで、入り口で会員証つくると3500円で泊まれて、朝食もついてしまう。

土曜の夜なのに不入りだったので経営が心配なものの、この辺に来たらまた泊まるとしか思えないいい風呂。

 

で、本編のライブ。

朝から雨だったものの、フェス半ばの昼から晴れる。

雨の中で聞く哀調のレゲエは秀逸。プロテストソングとかこういうところで聞くものだよね。昼過ぎ、暑くなってからは会場を練り歩きつつ昼寝。こういうとき、全面芝生・広々・でも全景が常に見渡せるという大きさの、このフェスは居心地がいい。BGM的にバンドをつまみ食いしつつ、針打ってもらったりメシ食ったり。

ラス2つ前の「BAGDAD Cafe」はよかった。

そして、最後は目当ての「渋さ知らズ」。

久々の野外渋さだったけど、過去最高の出来。芝生の上を駆け回るメンバー、ムリヤリスタッフが押さえつけつつ出した銀色の龍、ゲストのヴォーカルが歌う「すばらしき日々」と、見所のオンパレードで、なぜかラスト前のNAADAMでは全然泣くところではないのに涙がぽろぽろ出てきて止まらなくなった。(周囲の人にはラリってると思われたと思う。)

来年、予想が晴れなら、また行きたい。

今回は、8冊の本がプレゼンされ、うち

BEST SOFTWARE WRITING 
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)  
「分かりやすい表現」の技術―意図を正しく伝えるための16のルール (ブルーバックス)

 の4冊が、同数票でした。決選投票で、
BEST SOFTWARE WRITING 
発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書) 
 の3冊を購入することに決まりました!

 ちなみに読書会で購入した本を置いておく本棚も作成しました。
できてまだ2週間ほどですが、5-6名の利用があります。

 今回選ばれた本も、ぜひたくさん貸し出されるといいですね。

 今回プレゼンされた本は以下の通りです。
「読んでみたい!」という投票が多かった順に並べてあります。

————————–

BEST SOFTWARE WRITING
BEST SOFTWARE WRITING
posted with amazlet at 08.04.04
翔泳社
売り上げランキング: 6436

投票 3
決選投票 4  購入決定!

ポール・グレアムなど、ソフトウェア業界に働く人の名言(あくまでジョエルが選んだ)が並んでいる。
ジョエルらしく、辛辣だが的を射た話が、一つのテーマについて5-6ページで並んでいる。
一つ一つのコラムについていろいろな読み方ができるので、味わい深く、読むのに時間がかかる
————————–

————————–

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
トム・ケリー Tom Kelley ジョナサン・リットマン Jonathan Littman
早川書房
売り上げランキング: 3155

投票 3
決選投票 4 購入決定!

 この本はIDEOという、デザインをコンサルティングする会社の社長が、「問題を解決するデザインとは何か」と、「どうすればデザインする発想ができるか」ということが書かれている本です。
 発想力の強い人、論理的思考能力がある人など、いろいろな人がいる会社を、どうやればマネージメントできて、会議が回せるか、という本です。
ラボだと、デザインの会議をしていても、デザイナーが無理矢理論理的に話さないと、議論が成立しづらい。頭の中にあるトンガったものが、形に見せないと説得できない。結果、話し合って無難なものになってしまう。
 この本に書かれているような点に気をつければ、よりクリエイティブな仕事ができるようになるのではないか。
————————–

————————–

ダメな議論―論理思考で見抜く (ちくま新書)
飯田 泰之
筑摩書房
売り上げランキング: 16583

投票  3
決選投票 4 購入決定!

世の中の本、特にビジネス本はダメ本だらけです。新聞もデタラメばかりです。

大学で何かを専攻した人なら、そのジャンルに関する新聞記事を読むと、デタラメばかりに見えます。そういう経験をした人は多いでしょう。しかし、自分の専門以外の記事についてはそれなりにもっともに見えるはずです。しかしそれらのジャンルにも専門家はいるはずで、彼らからはその記事はデタラメに見えているだろうことは想像に難くないでしょう。つまり、専門家が見たらデタラメに思えることの集合体が新聞なのです。

この本は、そういう新聞のデタラメ、ウソを、予備知識なしで見分けることができるようになる本です。そのために、この本は5つのチェックポイントを提供しています。

(1)単純なデータ観察で否定されないか。
「反社会学講座」で有名になった、「少年犯罪の増加」という嘘とか。

(2)定義の間違いがないか。
 たとえば、デフレ脱却はよく言われるが、よくよく彼らの主張を聞いてみると、経済学で一般的に使われるデフレという語と違う定義を使っていたりする。

(3)無内容または反証不可能な言説
 「生きる力」とか、「国際競争力」とか。こういう言葉は定義できないし、反証もできない。こういう記事を信用するとムードだけに流されることになる。

(4)難解な理論の不安定な結論
 最先端の理論は、逆に言えばまだ歴史の検証を経ていない不確かなもので、必ずしも信用できない。「最先端の理論では、地球の温暖化が進んで人類は滅びる」などの類。

(5)比喩とたとえ話に支えられた主張
 もう、何も言わなくても多く出ると思います。「軍靴の音」とか。しかし、自分の考え方と一致する内容だと、意外にそのまま受け入れてしまうものです。

この5つを抜くと、実は新聞記事は読むところがほとんどなくなってしまいます。

最初のうちは、その新聞記事のデタラメを指摘する部分をゲラゲラ笑って読めるのですが、そのうち、常識と思って信じていたことがガラガラと崩れていく(「食糧自給率の危機」だとか)ので、不安や不快感を感じるかもしれません。
そのめまいのような感覚こそ、この本が単なる娯楽ではなく、読者に本当に役に立つ情報を提供している証拠ではないかと思います。

ちなみにこの本の第1章では、占い師がどうやって当てるのか、もっと正確には客の望むような答えを言うことができるのか(コールドリーディングとか)といった、(1)-(5)のそれを悪用して実践する方法が紹介されています。

————————–

————————– 

投票3
決選投票 2  購入見送り!

 「意図を正しく伝えるための16のルール」ということで、道路標識やコンピュータのマニュアル、駅の路線案内などを例に、「誤解をなくし、スッとあたまに入ってくるようなアウトプットを作るにはどうするか」をわかりやすく書いてあります。
 情報デザイン的な配置やカテゴリ分けの話だけでなく、文章の書き方などにも対象は及びます。
 具体例、「なぜそうなったか」という抽象的な話、実践するためのチェックポイントと、内容を身につけ、応用するための本になっているのがよいところだと思います。
————————–

————————–

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで
サイモン シン
新潮社
売り上げランキング: 12499

投票2

ロゼッタストーンに書かれた最古の暗号から最新の量子暗号まで、人類が触れてきたいろいろな暗号が紹介されている。

この手の本は、技術に詳しいが面白みのない専門書か、ストーリーは面白いが技術部分は曖昧な読み物のどちらかになりがちだが、この本は両者の良いところが両立されている点が素晴らしい。多くの暗号の詳細解説とともに、その暗号が開発された時代背景やそれが破られた経緯などが語られているので、呼んでいて引き込まれる。この本を読むと、今では当たり前のように使われている公開鍵暗号方式がいかに大きなブレイクスルーであったかがわかり、感動する。

著者のサイモン・シンは、他にフェルマーの最終定理や宇宙のビッグバンを扱った本も書いており、これらも同様に面白い。
————————–

————————–

デザインの生態学―新しいデザインの教科書
後藤 武 佐々木 正人 深澤 直人
東京書籍
売り上げランキング: 77147

投票 2
建築家の後藤 武さん、アフォーダンスの研究者 佐々木 正人さん、デザイナーの深澤 直人さんが書いた本です。
アフォーダンスというのは、環境自体が情報を持っていて、どうやって人間がそれを把握できるのか(たとえば、掴めるものを掴むとか)について書いてある。
 本全体として、「どうやれば説明なしでモノが使えるようにできるか」というテーマに書かれている。
 たとえば、無印良品の換気扇みたいな形のCDプレーヤーとか。プレーヤーについているひもを引っ張れば再生されるのだが、誰でも説明抜きで「ひもを引っ張れば再生される」ということが理解できる。
 特に定義に終始しているわけではなくて、「どうすればそういうデザインが実現できるか」の実践的な内容で、おもしろくてためになる。

今、webはデザインの地位が低い(たとえば、工業界における工業デザイナーの地位に比べると)と考えているが、こういう本で理論武装することで、デザインの地位を上げた方がいいものが作れると思う。
新しいモノを作るときにはモックアップだ、ということがこの本からはわかる。
モックアップを作るためにどうすべきか、ということが、「発想する会社」からわかる
————————–

————————–

教育を経済学で考える
教育を経済学で考える
posted with amazlet at 08.04.04
小塩 隆士
日本評論社
売り上げランキング: 35980

投票 1
 みなさん教育には一家言ありますが、たいていの教育論はムードやスローガンに頼ったデタラメです。
 この本は、そういうムードやスローガンに頼らず、教育を”投資”と”消費”の2つに分析して、過去の教育について投資と消費について分析していく、すごくおもしろい本です。
————————–

————————–

人を動かす
人を動かす 新装版
posted with amazlet at 08.04.04
デール カーネギー Dale Carnegie 山口 博
創元社
売り上げランキング: 26

投票 0
戦前からある本です。あらゆる自己啓発本の元祖とも言われています。今は自己啓発本などいくらでもあるわけですが、当時は全然なかったのです。

自己啓発本というだけで読む気が失せる人も多いと思いますが、どうかちょっと待ってください。私もそう感じる性質なのですが、この本については、自己啓発とはちょっと違った点で興味があるのです。

この本は、人間がいかに非論理的で、怒りっぽくて、うぬぼれ屋で、話が通じないものか、そしてそういう人間を説得するためにはどう振る舞えばいいかが延々と書いてあります。ポイントは、いかに相手の自尊心を満足させるかです。
そこを踏まえて行動すると、取り付くしまのない敵と思っていた相手が、頼もしい見方になってくれたりするのだそうで、そういう逸話や事例が山ほど載っています。

これは特に「自分は論理的に話しているのに、人に通じない」と悩んでいる人には福音のように感じられるかもしれません。実際、Amazonではこの本で人生が変わったといった絶賛するレビューが150件以上も載っています。

しかし私見なのですが、この本は必ずしも、読んで手放しで喜べるような本ではないと思うのです。実際、私はこの本を読んでかなり落ち込みました。それがこの本をここで取り上げたくなった理由です。

同じく私見なのですが、この本の著者は、ある1点については周到に避けています。それも最も重要な点です。その一点とは何か、ここでは書きません。みなさんに先入観を持たせたくないからです。

この本を読んだ人がいたら、ぜひその点について話を聞かせてもらいたいです。
私の受け取り方と人の受け取り方を比較してみたいのです。
————————–

チームラボ読書会、第2回です!今回は7冊の図書が推薦され、3冊の本をラボで購入することになりました!

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
仕事を加速する技術

今回の本7冊の紹介はこんな感じです!

———————————————

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
リチャード P. ファインマン Richard P. Feynman 大貫 昌子
岩波書店 (2000/01)
売り上げランキング: 130

 

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
リチャード P. ファインマン Richard P. Feynman 大貫 昌子
岩波書店 (2000/01)
売り上げランキング: 336

 読もうと思った人 4(ラボ読書会棚に置きます)

 物理学の天才、ファインマンさんは、世界一の天才のすべてを人をおちょくることに費やした人でした。
 この本にはそのようなオチョクリの話がいっぱい書いてある。

 ただ、その手の面白いエピソードが詰まった伝記本はいっぱいあるが、この本とほかの本を分けるポイントは、ファインマンが人をおちょくる・権威を否定することで、既存の学説の間違いを見つけ、新しい学説を立ち上げた人だったことを書いてあることにある。
 文中で、かつてずっと信じられていた学説が間違いだったことを実証する話がある。物理学はその学説から大きく外れた実験結果が出ると、結果のほうを否定していた。「それは物理学の恥の歴史である」と活写してることにある。
 権威を否定すること、アタマを使うことで、どのような価値を生み出せる人生が歩めるか、にあります。

———————————————

仕事を加速する技術
仕事を加速する技術
posted with amazlet on 08.02.26
梅津 信幸
ソフトバンククリエイティブ (2007/09/26)
売り上げランキング: 91875

 読もうと思った人 3 (ラボ読書会棚に置きます)

「あなたはコンピュータを理解していますか」、と同じ作者が書いたもので、
原理を把握し、それぞれを分析するという「あなたはコンピュータを理解していますか」と同じ手法で、仕事が分析されています。
 具体的には、情報のやり取りであるホワイトカラーの仕事を、同じく情報処理の機械であるコンピュータの処理になぞらえて要件把握(フェッチ)・手順の立案(デコード)・処理(実行)・報告(ストア)のフェーズにわけ、特に・無駄なデコードをなくすことで仕事全体の効率を上げるやり方が書かれています。
 これは、通り一遍の心構えやだれでも「わかってるけど、できない大事なこと」が書いてある、多くの仕事本とは一線を画す出来です。
 ログをとって問題点を洗い出してチューニングするなどの効率アップ方法、具体的にどんな道具を使うかなどが書いてあるのもオススメで、内容
がわかりやすいのもオススメする点ですが、「伝達可能であり、習得可能な、仕事能力の向上技術」という本はほかに読んだことがなく、オススメ
です。

———————————————

 読もうと思った人 1
 コンピュータは1930年代に根本の原理が発明されてから進化していない、情報を扱う機械です。
 その「情報」とは何なのか、コンピュータがどうやってその「情報を処理」しているのか、
「情報量が多い・少ない」、「情報が伝わる・伝わらない」ということはどういうことか、
 情報を研究する理論である計算機科学の考え、シャノンの定理やオートマトンという考え方など、そうした情報の根本が、非常にわかりやすい図で説明されていて、誰でもわかるように書かれてあります。
 ラボの言う、「情報化社会になって、アートもコンピュータも同じく情報を扱っている」という言葉の意味が、この本を読むと理解できたように思います。

 深いことを書いているにもかかわらず、説明がわかりやすくて例と図が適切なので、非常に読みやすく、いつ読んでも新しい発見があることも魅力です。

———————————————

メディチ・インパクト (Harvard business school press)
フランス・ヨハンソン 幾島 幸子
ランダムハウス講談社 (2005/11/26)
売り上げランキング: 49743

 読もうと思った人 1

中世ヨーロッパのメディチ家は多くの芸術家や学者などを集めて交流を奨励し
た。これが様々な文化の交流を呼び起こし、ルネサンスの隆盛の一因となった。

こんな歴史から、”優れたイノベーションは異文化が交わる「交差点」から生ま
れる”ということを解説した本です。単なる成功事例の説明だけではなく、連想
のバリアを壊すために意図的に交差点を作り出す「交差点ハンティング」の手法
の紹介や、失敗にくじけないための心構えなども解説されています。

「イノベーターは成功したから多くを生み出すのではなく、多くを生み出すから
成功したのだ」というのは本書の中の一文で、アイディアの量がアイディアの質
を生むことが述べられています。天才と呼ばれる人たちが生涯で最高の仕事をし
た時期は、最も多くの作品を生み出した時期であり、結果として不出来な作品を
最も多く出した時期でもあるそうです。

新しいことに挑んだ末の失敗は、一般的な慣習に従った結果の失敗よりも冷たい
目にさらされがちです。そんな社会のなかでイノベーションを目指す人にとっ
て、この本に書かれていることは大きな力になるかもしれません。

———————————————

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
クレイトン・クリステンセン 玉田 俊平太 伊豆原 弓
翔泳社 (2001/07)
売り上げランキング: 649

 読もうと思った人 1

 技術には
 持続技術(もともとの技術の性能を上げるもの)と、
 破壊的技術(今あるものの性能が下がる代わりに安くとか速くとかできる)
 があるとする。

 最初にまず、持続技術として性能が高いものが出てくる。そのころの破壊的技術は、価格が安くても、顧客が求めるところにいかないので、意味がない。
 ところが、顧客が求める水準はあまりあがらない。
 そのうち、破壊的技術の水準が、顧客の水準に届く。そうなると、一気に安価なものが売れてしまう。

 こうした、持続的技術と破壊的技術の追いかけっこをいろいろ調べて分析したところが、この本の前半。

 本の後半は、持続的技術を作っていた人間も、作ろうと思えば破壊的技術をつくれたはずなのに、なぜ作らなかったか?の、研究を記してきている。

 それは、ハイエンドの製品を好む顧客の話をずっと聞いてきたマーケティングが原因であったり、ハイエンド製品のもたらす高い利益率を前提にした経営であったりする。その事例研究は非常に興味深いし、市場にあるほとんどのものに応用できて面白い。
 ここ数年のデジカメ、ゲーム機などは、ほとんど発展した持続的技術がまさに破壊的技術に取って変わられる段階にある。

———————————————

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
W・チャン・キム レネ・モボルニュ 有賀 裕子
ランダムハウス講談社 (2005/06/21)
売り上げランキング: 589

 

 読もうと思った人 1

 前職でIBMのコンサルタントから進められました。
 この「ブルー・オーシャン」ですが、これは競争のない市場を指します。
それに対して、価格競争、性能競争などの激しい市場をレッドオーシャンと表します。
どうやって、競争のないブルーオーシャン市場に行くか、という方法や事例が書いてあります。

 この本を読んで、しばらくは目の前のものが青くなったり赤くなったりするほど影響を受けました。

たとえば、美容室は一時期、「長い時間居心地よく過ごす」のがテーマの場所になり、
とはいえ床屋は「オッサンがやっていて、流行の髪型にしてくれない」場所でした。
QBハウスは、髪を切ることに専念すれば、10分ですむことを発見した。
ここで、10分ですむことで、
・予約が要らない
・マンガ本などがいらない
 という価値が生まれ、シャンプーを節約することで
・狭い場所で、水回りがなくても出せる
 という価値を生み出した。

 これによって、ほかの床屋が絶対出店できない場所で出店出来る、ブルーオーシャンに出て行くことができるようになった。
「ライバルよりも良いもの」という発想だと、レッドオーシャンにハマってしまう。

 自分が考えるに、Wiiもゲームの価値を考え直して、新しい価値を生み出すことで、ブルーオーシャンにたどり着いた事例だと思う。

 ラボはいかにブルー・オーシャンを生み出すかに価値がある会社なので、この本を読んで、ブルーオーシャンをいかに探すかを考えるのはいいん
じゃないか。

質問:
 その手のビジネス本は、毎回毎回、たとえば先行者利益とか規模の拡大とか、もともとの商売の優位性を言葉を変えて解説しているにすぎないの
ではないか?

 議論:・商売の本質が変わらないから、内容が似通っていてその時々の流行の考え方で
     分析した本がでることはあると思う。
    ・絶対儲かるような意思決定・フローがあるわけではないから、
     言葉や説明の仕方が違ういろいろな本を読むことで、成功事例失敗事例を
     深く考えることは必要だと思う

     などなど

———————————————

入門 GNU Emacs 第3版
入門 GNU Emacs 第3版
posted with amazlet on 08.02.26
Debra Cameron James Elliott Marc Loy Eric Raymond Bill Rosenblatt 半田 剣一 宮下 尚 新井 貴之 鈴木 和也
オライリー・ジャパン (2007/03/12)
売り上げランキング: 17547

読もうと思った人 0

Emacsはエディタではありません!OSです!
Emacsはどこのプラットフォームで走ろうが、その上にEmacsという環境を作っているものです。
たまたま、エディタの機能が多く含まれるからエディタと言われているだけです!
 EmacsはLispで構築され、Emacsで動くアプリはすべてLispによって構築されています。
 当時マルチウィンドウやカット&ペーストを実現するのはEmacsしかなかったため、今でも熱烈なユーザーがいます。
この本はEmacs愛好家・Emacsに興味を持った人にはお勧めです。

———————————————

計算機プログラムの構造と解釈
ジェラルド・ジェイ サスマン ジュリー サスマン ハロルド エイブルソン Gerald Jay Sussman Julie Sussman Harold Abelson 和田 英一
ピアソンエデュケーション (2000/02)
売り上げランキング: 28119

 現在開催中のSICP勉強会のため、会社で買うので、投票はしませんでした

これはアメリカの Structure and Interpretation of Computer Programs(SICP)の邦訳で、MIT の新一年生用の、計算機科学の教科書です。「計算機のすべてが書かれている」との呼び声のあるくらい、その網羅性と水準は高く、計算機科学の世界最高の教科書と呼ばれることもあります。コードはすべてLISP の方言 Scheme で書かれ、コンパイラ、OS、CPUの設計までを含んでいます。

しかし、それだけにその難易度は高く、当のMITでも多くの学生にはなかなか歯が立たなかったそうです。「喉の渇いた人に、消火栓で水を飲ませるようなもの」と表現する人もいるくらいでした。そのためもあって MIT では現在、この本は一年生の教科書としては使われておらず、授業は Python で行われているそうです。

今、大学教育は大きく変貌しつつあります。かつては、専門的な研究をするために必要な知識を網羅することを主目標としており、ついていけないのは学生の側に問題があるという考え方でした。そのため、どんな学生も、難易度の高い網羅性の高い本に取り組まざるを得ませんでした。

この SICP もまさにそういう思想の本で、序文のアラン・パーリスの言葉が如実にそれを表しています。「『この本は MIT にいるような人間にだけしか理解できない』などという幻想に捉われてはいけない。LISP プログラミングに関するまともな本なら、誰が生徒だろうとどこで使われようと、このような内容でなければならないのだ」

それに対して今は、学生がどれだけ理解できるかを重視するようになり、教科書も読みやすく理解しやすいものに変わりつつあります。すべての学生が高木貞治の「解析概論」で数学に入門するような時代は過ぎ去ったのです。

しかしそれとは別に、職業プログラマの間に、きちんとした計算機科学を身につけようという動きが広がっています。IT産業には次々新しいものが生まれますが、実は計算機科学の世界では古くから知られていたものを再発見している場合が多いのです。そのため、計算機科学の基礎を身につけて、車輪の再発明の繰り返しから脱したい、経験則で進めてきた技術開発に、理論的裏づけがほ
しいという機運が高まりつつあるのです。

そんな中でSICPは、この一冊で計算機科学の大半を網羅できることから、設定しやすい目標として、プログラマから熱い視線を浴びることになりました。

とは言え、MITの学生でも家庭教師なしでは脱落するような内容ですから、これを仕事の間に読みこなすことは容易ではありませんし、すべての人に薦められる本ではありません。

しかし、計算機について本当にきちんと理解したい人には、これはまさに最高の本でしょう。意欲と決意を持って、時間をかけてでも何とか読みこなしたいものです。

ちなみに、かのジョエル・スポルスキは、ペンシルベニア大学でこの本を元にした授業を受けましたが、見事に脱落し、「こんなのフェアじゃないと、長い泣き言のメールを私は教授に書き送った」そうです。

その声が聞き入れられたのか、今はその授業はJavaで行われているそうですが、ジョエルはそのことを後悔しているそうです。
http://local.joelonsoftware.com/mediawiki/index.php/Java%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%8D%B1%E9%99%BA

———————————————

その他議題

■参加者が減ったのはなんでだろう?また増やすにはどうすればいいだろう?
 ・日付が変わったのはよくない
 ・8時スタートだと、終わると10時になってしまう。遅いからでは
 もう少し参加者が増えるように、メーリングリストなどで意見を出しましょう

仕事を加速する技術
仕事を加速する技術
posted with amazlet on 08.02.18
梅津 信幸
ソフトバンククリエイティブ (2007/09/26)
売り上げランキング: 74501

梅津氏の本を読むのは「マイクロソフト・シンドローム」「あなたはコンピュータを理解していますか?」(これは名著!廉価版の新書も出た!)「伝わる!説明術」に加えて4冊目。

amazonの書評でも書かれているとおり、仕事とはどういう処理なのか、処理全体を見通して早くするのはどういう行動をとればいいのかが、コンピュータそのものに精通した理系の人だけに、非常にわかりやすく論理的に書かれている。とても頭の良い人が、心を砕いてわかりやすく書いた本、という印象。
こういう本はたいてい、価格の何倍も価値がある。

自分より仕事のできる人を見ていると、その場その場で最適なことをすばやく選んでいるように見えるし、何をするか悩んでいる時間よりも、最適なものになるべく長く時間を使っているように見える。そのための、一度考え付いたもののフォーマット化・共有にも熱心だ。
とはいえ、自分がそうしようと思ってもあまりうまくいかず、いろいろ忙しく働いたように思うが、結果的にたいしたアウトプットを出していない時間が積み重なっていく。

この本は「どうやって仕事を加速するか」について、時間の使い方のチューニング、改善方法をわかりやすくまとめた本だ。
内容を本に書かれている以上に要約して、わかりやすく説明するのは難しい。
「頭脳労働をどういうものか分析して、改善するポイントを見つける技術、改善する技術について汎用化し、適用の方法例とわかりやすいように目安の数値をまとめた本」とでもいうべきだろうか。
本書の内容を実行すれば、結果として、「わからないものの見通しが立てられるように」なり、その分ムダな悩みが減って、仕事内容そのものに集中できることで、ストレスも減りそうだ。
実現できそうなところからはじめてみようと思う。

内容にはコンピュータに関するたとえが多い。そもそも本の内容が「”フェッチしてデコードして実行してストアする”という仕事のプロセスを以下に改善するか」というテーマで書かれた本なので。その意味でできればコンピュータに興味がある人が読んだほうが効果は高いと思う。