ニコ技深圳コミュニティとは / About Nico-Tech Shenzhen Community

深圳で行われているミートアップの様子 深圳で行われたミートアップの様子。深圳、日本、香港、東南アジアのメイカー、研究者、起業家、コミュニティ運営者が一緒に写っています。

ニコ技深圳コミュニティは、深圳のハードウェア産業、オープンハードウェア、メイカー文化、スタートアップ、製造エコシステムを現地視点で観察し、記録し、人と人をつなぐためのコミュニティです。

2014年に「ニコ技深圳観察会」として始まり、2018年からは「ニコ技深圳コミュニティ」として、深圳の人たちと一緒に活動する場へ広がってきました。現在は、深圳だけでなく、日本、東南アジア、欧米のメイカー、研究者、企業、メディア、オープンソースコミュニティとも連携しながら、現場で起きている変化を共有しています。

「ニコ技」は、「楽しみのためのテクノロジー」や「NなんかTつくってみた」という日本語の文脈から生まれた言葉です。ニコ技深圳では、その精神を深圳のスピード、製造力、コミュニティ文化と結びつけています。

English summary: Nico-Tech Shenzhen is a community and field archive connecting Shenzhen hardware, open hardware, maker culture, startups, manufacturing, and global collaboration.

現在の活動 / Current Activities

2026年現在、ニコ技深圳コミュニティは、定期ツアーを運営する団体というより、深圳と周辺地域の変化を継続的に記録し、発信し、必要な人同士をつなぐためのネットワークとして活動しています。

主な活動は次の通りです。

  • 深圳のハードウェア産業、サプライチェーン、スタートアップ、ロボティクス、Physical AI、半導体、分解(Teardown)文化の現地レポート
  • 日本語・英語での記事、講演、書籍、イベントを通じた情報発信
  • Maker Faire、Teardown、オープンソース、教育、研究コミュニティとの連携
  • メイカーコミュニティと開発者エコシステムに関する研究活動
  • 深圳・日本・東南アジア・欧米のメイカー、研究者、企業、投資家、メディアの橋渡し
  • 深圳を訪れる人や、深圳のエコシステムを理解したい人への実践的な情報共有

以前は、華強北のオフィスを拠点に、月1-2回のイベント、月15-30本程度のメディア寄稿、年2-3冊程度の出版活動を行っていました。その蓄積は現在の活動の土台になっています。

Office in HuaQiangBei 2020年1月17日、華強北 CEC-iValley にあったニコ技深圳コミュニティのオフィス。

English summary: The current focus is field reporting, writing, talks, books, events, and connections across Shenzhen, Japan, Asia, and global hardware communities.

コミュニティの思想 / Community Philosophy

深圳は、単なる製造拠点ではありません。

部品市場、工場、スタートアップ、研究者、投資家、メイカー、教育者、コミュニティ運営者が近い距離で動き、試作と実装が速く回る都市です。

ニコ技深圳コミュニティは、そうした深圳を「安く作れる場所」としてではなく、人とアイデアが集まり、新しい挑戦が生まれるエコシステムとして見ています。

そこで起きていることを、外から眺めるだけでなく、現地に行き、人に会い、自分の関心で理解し、見たことを公開する。これがニコ技深圳の基本姿勢です。

非営利のコミュニティですが、ビジネスや研究との接点も大切にしています。イベント、開発、マーケティング、投資、共同研究、出版などが生まれることもあります。大事なのは、個人の好奇心から始まった活動が、他の人の挑戦や学びにつながっていくことです。

English summary: We see Shenzhen as a living ecosystem. Curiosity, fieldwork, sharing, and collaboration are more important than treating the city as only a low-cost manufacturing base.

Co-Founders

Junichi Fujioka / 藤岡淳一 / Jerald Fu

JENESIS Shenzhen CEO、JNS Group Executive Vice President。深圳で長年EMS事業を運営し、日本企業やスタートアップが深圳の製造エコシステムを活用してハードウェアを作るための実践的な経験を持っています。

ニコ技深圳コミュニティでは、製造現場、EMS、サプライチェーン、スタートアップ支援の視点から、コミュニティの立ち上げと継続に大きく関わってきました。

TAKASU Masakazu / 高須正和

高須正和は、Maker Ecosystem Ltd. Founder、スイッチサイエンス国際事業開発、Heroad Investments Partner、金沢大学博士後期課程に所属しています。

深圳を拠点に、オープンハードウェア、メイカー文化、ハードウェアスタートアップ、ロボティクス、Physical AI、分解(Teardown)文化、製造エコシステムを観察・発信しています。

世界各地の Maker Faire、Maker Space、ハードウェアイベント、オープンソースコミュニティを訪問し、現地で見た変化を記事、講演、書籍、イベントとして共有してきました。深圳については、個人の試作、企業の量産、部品市場、コミュニティ、投資、研究、教育がつながる都市として紹介し続けています。

著書・共著に「メイカーズのエコシステム」「プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション」などがあります。ニコ技深圳コミュニティでは、発信、イベント、現地コミュニティとの連携、国際的な橋渡しを担当してきました。

English summary: The co-founders connect manufacturing practice, maker culture, research, media, and international community building around Shenzhen.

主な実績・出版物 / Works and Publications

ニコ技深圳コミュニティは、観察会、イベント、記事、講演、出版を通じて、深圳のメイカーエコシステムとハードウェアイノベーションを日本語圏に紹介してきました。

主な実績は次の通りです。

  • 2014年からのニコ技深圳観察会の実施
  • 深圳・日本・東南アジアでのイベント、ワークショップ、講演
  • 月次レポートやメディア寄稿による深圳情報の継続的な発信
  • 深圳企業、メイカー、研究者、スタートアップ、メディアの橋渡し
  • Maker Faire Shenzhen など、現地メイカーイベントとの連携
  • 深圳イノベーションやメイカーエコシステムに関する書籍・調査・研究への協力

The Hardware Hacker

Andrew “bunnie” Huang によるハードウェア、製造、スタートアップ、サプライチェーン、好奇心についての本です。高須正和は日本語版『ハードウェアハッカー』の翻訳に関わりました。

Prototype City / 「プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション」

Amazonリンク

2020年7月発売。高須正和、高口康太、澤田翔、藤岡淳一、伊藤亜聖、山形浩生らによる深圳と世界的イノベーションの分析です。ニコ技深圳コミュニティのメンバーが中心になって執筆し、第37回大平正芳記念賞 特別賞を受賞しました。

Exploring Shenzhen / 『深センの歩き方2026』

2018年版、2019年版から時間が経ち、深圳は大きく変わりました。『深センの歩き方2026』は、初めて中国・深圳を訪れる人が、公共交通機関を使って現地を歩き回れるようにするための実践的なガイドです。

日本語版は Kindle / Kindle Unlimited と BOOTH で読めます。

深センの歩き方2026 - BOOTH

英語版は Exploring Shenzhen 2026 として公開しています。

English edition on Gumroad

Ecosystem by Makers / 「メイカーズのエコシステム」

Amazonリンク

深圳のメイカーエコシステムについて、現地を訪れた参加者や関係者の知見をまとめた一冊です。

English summary: Major outputs include books, guides, reports, talks, and community events that introduced Shenzhen’s hardware ecosystem to Japanese readers and global communities.

ニコ技深圳観察会の歴史 / History

ニコ技深圳観察会は、2014年8月から不定期に行われてきた、ボランティアベースの深圳訪問・交流イベントです。

当初の基本ルールは次の2つでした。

  • ホテル、飛行機、移動などの手配は各自で行う
  • 参加者は、見たこと・感じたことをインターネットに公開する

これは、単なる視察ツアーではありませんでした。参加者それぞれが自分の視点で深圳を見て、記録し、共有することで、深圳のメイカーエコシステムを多面的に理解するための仕組みでした。過去の観察会ブログはこちらにまとまっています。

2017年頃から、深圳に移住したり、深圳を日常的に訪れてビジネスや Maker Faire Shenzhen への出展を行う人が増えました。その結果、活動の中心は「深圳を外から観察すること」から「深圳の人たちと一緒に活動すること」へ移っていきました。2018年4月から「ニコ技深圳コミュニティ」という名前を使うようになったのは、その変化を反映したものです。

深圳は、端から端まで移動すると2時間ほどかかる大きな都市です。初めて訪れる場合は、目的地、移動時間、展示会や市場の営業日を確認してから計画することをおすすめします。

深圳の地図

ここからダウンロード(Google Drive)

English summary: The Observation Tour began in 2014 as volunteer fieldwork. It later evolved into a broader community for collaboration with people in Shenzhen.

FAQ

Q. 渡航情報やホテルの場所は?

渡航条件、ビザ、ホテル、交通、決済手段は変わりやすいため、必ず最新情報を確認してください。参考情報として、日本人のための深圳情報サイト Shenzhen Fan がまとまっています。

Q. 次回の日程や申し込み情報はどこで見られますか?

ニコ技深圳観察会は、現在は固定日程の定期ツアーとして運営していません。イベントや現地での集まりがある場合は、関係するコミュニティやSNSで案内します。

Q. 初めてでも参加できますか?

形式によりますが、基本的には「自分で来られること」「自分の関心を持って参加すること」「見たことを共有すること」を大事にしています。専門家だけの集まりではありません。

Q. 有料ガイドツアーとの違いは何ですか?

ニコ技深圳は旅行代理店や商用ツアーではありません。ボランティアベースのコミュニティ活動、現地の人との交流、参加者自身の観察と発信を重視しています。有料ツアーや商用活動を否定するものではなく、目的に応じて選べばよいと考えています。

Q. 深圳では何を見るべきですか?

華強北、メイカースペース、展示会、企業、大学、スタートアップ、ロボティクスやドローン関連の現場など、関心によって見るべき場所は変わります。まず「部品を買いたいのか」「製造を知りたいのか」「スタートアップに会いたいのか」「都市の変化を見たいのか」を整理すると計画しやすくなります。

English summary: Nico-Tech Shenzhen is a community activity, not a fixed commercial tour. Visitors should plan carefully and check current travel conditions.

Contact

講演、取材、執筆、深圳視察、コミュニティ連携、書籍や記事に関するお問い合わせは、以下までご連絡ください。

Email: info@takasumasakazu.net Web: https://takasumasakazu.net