これは変化の速度について書かれた本だ。
※献本いただきました
これは変化の速度について書かれた本だ。
9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために
*Amazonで伊藤 穰一, ジェフ・ ハウ, 山形
浩生の9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために。アマゾンならポイント還元本が多数。伊藤
穰一, ジェフ・ ハウ,
山形…*www.amazon.co.jp{.markup–anchor
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物事を起こす時に、念入りに計画して最後に実施するやりかたとまずやってみるやり方を比べた時、本書は全体を通じて後者のアプローチの有用性を、それ以外の方法では現代社会の問題解決が難しいことを、様々な事例を解説しながら語る。
主張そのものは最近様々な人が語っているものだが、本書は実際にそのやり方で多くのイノベーションを行なっているMITメディアラボの、ラボ全体の運営者である伊藤穰一が、しかも本全体とメディアラボの活動方針をリンクさせて書いていることが、本全体の説得力を増している。

僕の最初の著書、仲間たちと書いた「メイカーズのエコシステム」は、この9プリンシプルと共通するテーマについて書かれた本だ。
メイカーズのエコシステム 新しいモノづくりがとまらない。 (OnDeck
Books(NextPublishing))
*Amazonで高須
正和の{ProductTitle}。アマゾンならポイント還元本が多数。一度購入いただいた電子書籍は、KindleおよびFire端末、スマートフォンやタブレットなど、様々な端末でもお楽しみいただけます。*www.amazon.co.jp{.markup–anchor
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正解がある予測可能な世界と正解がない予測不可能な世界の2つを例としてあげ、前例も正解もないことをやるのがイノベーションでスタートアップなのだから、まず実践するアプローチについて語った。
メイカーズのエコシステムはメイカーフェアで見るようなDIYから深センで見るようなハードウェアスタートアップまでの、ここ15年ほどのモノ造りイノベーションについて書かれた本だが、この9プリンシプルはここ数十年の長いスパンに渡って、著者である伊藤穰一が率いて所属するMITメディアラボの活動範囲、つまり都市計画から生物学、まだ名前のついていない分野を含めたとんでもない広い範囲について、「まずやってみる」というアプローチの有効性と、それがもたらした結果について語っている。本書の第4章「安全よりリスク」はシャンザイを含めた深センでのモノ造りについて語られた章で、それは「メイカーズのエコシステム」や「ハードウェアハッカー」でのテーマと共通するものを扱っている。
キーワードを1つあげれば「爆発的な拡大」だろう。原題の「鞭打ち症」はまさに急発進を示すタイトルだ。(中国語のタイトルは「爆発」で、同じように爆発的な進化/変化について語っている)。その爆発的に変化/進化する時代に適応しさらに主導してイノベーションを起こしていくための9つの原則が本書の邦題になっている。
膨大な事例を少ない字幅で書き連ねているため、ツッコミどころも多いだろう。批判的な読み方には向かないかもしれない。本書のごく一部のテーマのみに、ハードウェアハッカーもメイカーズのエコシステムも300ページ長の大著になっているが、数倍する広さと長さを扱ったこの本は両書より短い(と感じた。フォーマットの違う本同士を比べてるので間違ってるかもしれない)。
それでも、この広さと長さをもって爆発的な変化のトレンドについて扱ったのは価値がある。視野を広げる効果がある。
P.S
なんでもWIREDの小見出しやTEDトークみたいに「上手いこと言う」伊藤穰一節はちょっと鼻につく。僕もそういうのを使いたがるからかもしれない。
「太平洋プレートは、地政学的にはかなりのスプリンターだ」
「ニューヨーク郊外に住む少年ザックは、アルゴリズムを一種のコンパスと見ている。世界を見通す隠れた仕組みを見つける能力は、数年前に身につけたものだった」
もちろんこれは重箱の隅で、質量共に多大な成果が、彼らから上がっているのは間違いない。
「メディアラボを率いるのはCEOになるよりは庭師になるようなものだ」(本書で一番グッときたフレーズ)
By TAKASU Masakazu/高須正和{.p-author .h-card} on December 28, 2018.
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